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2024年 ザ・CJカップ バイロン・ネルソン
期間:05/02〜05/05 場所:TPCクレイグランチ(テキサス州)

微妙な“ズレ”でシューズから見直し 蝉川泰果は4打差で週末へ

◇米国男子◇ザ・CJカップ バイロン・ネルソン 2日目(3日)◇TPCクレイグランチ(テキサス州)◇7414yd(パー71)

首位と1打差の2位から出た蝉川泰果は、4バーディ、1ボギーの「68」で回って通算10アンダー。トップと4打差の9位で週末に折り返した。

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開幕前に宣言した2桁アンダーには到達し、上位で臨む週末。「海外でも1勝を今年の目標にするって言った。チャンスがあればつかみに行きたい」と力を込めた。

ルーキーとして国内ツアーを主戦場にした昨季は4月「関西オープン」、12月「ゴルフ日本シリーズJTカップ」と2勝も「練習しても、しても『うまくいかない』っていう現象がプロになってから初めてあった」と思い悩んだ時間も多かった。

「なんでかな」とスイング、クラブ…と思い当たる原因を考えては試す日々。「いろいろ考えていって、クラブからシューズまで全部を(「日本オープン」含めアマチュアで2勝を挙げた2022年の)大学4年生の時のに戻した」

シューズにまで考えが広がったのは、今年3月の国内初戦「東建ホームメイトカップ」での予選落ちをしたあと。賞金王を目指して調整してきただけに、1戦目で決勝ラウンド進出を逃したのは悔しさが募った。

シューズはもともと大学の卒業前に「そんなに滑んなくて楽かも」とスパイクレスからスパイクがあるタイプに替えていた。スパイクタイプは地面をつかむグリップ力が高く、グリーン上での「プレッシャーが逆に『良いかな』って思っていた」。しかし、時が進むにつれてフィーリングに微妙な“ズレ”が生まれ始め、「これは靴だな」と気付いたという。今週はスパイクレスだ。

「64」をマークした初日と違い、2日目はショットに少し乱れを見せて8ホール目(17番/パー3)にしてバーディが先行。18番(パー5)で2連続にして勢いに乗れそうな雰囲気もあったが、全体を通して「耐えるゴルフ」にはなった。

「良い位置にいるけど、明日からも伸ばしていかないと上にはついて行けない。3日目、4日目を崩さずにしっかりアンダーパーで」。優勝するために、プロになってから特に実感することだ。

パー5の最終9番では2オンに成功させ、イーグルトライからのバーディ締めにできたのは大きい。ショットの修正点も見えており、「状態は悪くない。ソニーオープンの時よりも不安なくプレーできるんじゃないかな」と自負する。今年1月米ツアー「ソニーオープン」はトップと3打差で最終日を迎え、30位で終えた。得た教訓を生かしたい。(テキサス州ダラス/石井操)

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