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2024年 バレロテキサスオープン
期間:04/04〜04/07 場所:TPCサンアントニオ オークス・コース(テキサス州)

ラフから“直ドラ”披露 松山英樹は出遅れも「あれが一番いい」

◇米国男子◇バレロテキサスオープン 初日(4日)◇TPCサンアントニオ オークスコース(テキサス州)◇7438yd(パー72)

フェアウェイ右サイドの木陰で、ギャラリーは息をのんだ。最終18番(パー5)の2打目地点、薄いラフにあったボールを前に、松山英樹が握ったのは1W。顔より少し上の高さにせり出た木の枝を避けようと、最もロフト角の小さいクラブを選んだ。

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直前、迷った末に3Wをバッグに戻したのは「ちょっと当たりが悪いと(枝に)当たってしまうかなと思って。あれ(1W)が一番いいのかなと」。乾いた音でクリーンに打ち出された球は、葉をかすめることなくグリーンの左へ。フェアウェイを横切るクリークなど気にならないまま、3オン2パットのパーフィニッシュにつなげた。

スーパーショットで周囲を沸かせながら、3バーディ4ボギー「73」の滑り出し。1オーバー80 位と好発進を逃した午後のプレーは、ティショットをバンカーに入れた前半7番(パー3)までに2ボギー。左サイドからロブショットでピンそば1mにつけた8番(パー5)から奪った3連続バーディも、さらなるチャージにはつながらなかった。

「9番、10番も良いバーディを獲れたけれど、ティショットもフェアウェイに行かないし、アイアンも思うように打てなかった」。フェアウェイキープ成功は14ホール中3回だけ。ドライビングディスタンスで全体22位の314.8ydを記録しながら、正確性を欠いた。

13番(パー3)は第1打でグリーンを大きくショートした。1Wショットを左の茂みに突っ込んでアンプレヤブルにした17番では、グリーン右から4打目のアプローチでグリーンに乗せられなかった。5打目でチップインさせても不満顔。「たまたまボギーで上がれましたけど、ひどい内容でした」と出遅れを悔やんだ。

「ザ・プレーヤーズ選手権」を終えてから2週のオフでスイングに少し変化を加えたという。「(次週の)マスターズだけじゃなくて、今後のために」と先を見据えたアレンジ。その結果、「こうなるかなというのも、ある程度予想していた部分ではある。それを続けていくのか、どうするのかを考え中です」と調整に頭を巡らせた。

心配されていた前週抱えた腰やひざなどの痛みは「あるところはありますけど、ないところはない」と説明。午前のプロアマ戦に参加した開幕前日に続いて、この日も夕方の居残り練習を終えてから宿舎に戻った。(テキサス州サンアントニオ/桂川洋一)

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