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2024年 ファーマーズインシュランスオープン
期間:01/24〜01/27 場所:トリーパインズGC サウスコース(カリフォルニア州)

大叩き後にいじった1W 蝉川泰果が成長の「71」

◇米国男子◇ファーマーズインシュランスオープン 最終日(27日)◇トリーパインズGC サウスコース(カリフォルニア州)◇7765yd(パー72)

一年ぶりのPGAツアー3連戦最後の日、蝉川泰果は4バーディ、3ボギーの「71」で回り、目標のアンダーパーをなんとかクリア。7オーバーと大叩きした前日から、ドライバーにある変化を加えていた。

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ピンの「G430LSTドライバー」のネックをカチャカチャやって、ロフト9度から8.5度に立てた。フェアウェイキープは前日の42.86%(6/14)から78.57%(11/14)に上昇。「去年の冬場のセッティングのまま使っていたんですけど、(暖かくて)これだけ振れるとやっぱりつかまる球が増える。思っているより左に出て左に曲がっていたので、その分ちょっとロフトを立てて、つかまりを抑えました。結果、距離も出ていたので、変えて成功だったかなと思います」。失敗を分析して結果を出した。64位フィニッシュは悔しくても、確かな成長がある。

もうひとつ活躍したクラブがある。今週に投入したウッド型ユーティリティ「G430ハイブリッド」だ。実測225ydだった前半16番(パー3)で使い、左奥ピン手前4.5mにつけ、バーディを奪った。「フルショットするとオーバーしてしまう距離なので、抑えて打ちました。3番アイアンの替わりなんですが、ラインを上手く出せて、コントロールもできる」。18番(パー5)も2打目で使い、同じような抑えたショットで2オンさせた。

今週は前日を除く3日間、アンダーパーを出した。「去年より確実に、こう手応えがあるので、上手くなってきているのかなと思う」。一方で課題も明確になった。「17番を左のペナルティエリアに入れて、4番は右に曲げてしまった。プレッシャーのかかるホールで、フェアウェイに置ける技を持っていれば…。もう少し(左右)どっちか(のミス)を消せるような、絶対的に自信がある球をもっと打てるようならないと」と嘆く。「ロングアイアンの精度と、レイアップしたあとの50、60ydの3打目が、もう少し上手くならないと」と悩みは尽きない。

一カ月後に海外競技に出られる可能性があり、そこが次戦になる模様。「(課題を)日本に持ち帰ってしっかりと練習して、今回の反省を少しでも生かせるようにしたい」。課題は山積みでも、蝉川はワクワクしていた。(カリフォルニア州ラ・ホヤ/服部謙二郎)

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