「ザ・メモリアルトーナメント」最終成績
2023年 ザ・メモリアルトーナメント
期間:06/01〜06/04 場所:ミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)
「払い過ぎだよ」と笑う帝王 昇格大会Vのホブランに5億400万円
◇米国男子◇ザ・メモリアルトーナメント 最終日(4日)◇ミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)◇7533yd(パー72)
トップ選手が集結する「昇格大会」となった今大会の賞金総額は前年の1200万ドル(約16億8114万円)から2000万ドル(約28億円190万円)にアップし、デニー・マッカーシーとのプレーオフを制したビクトル・ホブラン(ノルウェー)は優勝賞金360万ドル(約5億434万円)を獲得した。
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トップと1打差の4位から出た最終日は、最終組の2組前でプレー。1オーバーで折り返すと10番、11番(パー5)で連続バーディを奪ってギアを上げた。「反撃できた自分を本当に誇りに思う。12番(パー3)でボギーを打ったけど、思いとどまることはなかった」と勢いは止まらなかった。
15番(パー5)で2オンを果敢に狙い、バーディを取り返した。17番で8m半を沈め、後続にプレッシャーをかける7アンダーに浮上。延長戦に持ち越した後は、勝利を手繰り寄せるだけだった。
ツアー通算4勝目は、米国本土での初めての勝利となった。ツアー初勝利は2020年にプエルトリコで、2勝目と3勝目は同年からのメキシコでの大会連覇だった。「今週は観客もクールで、メジャーのように感じた」と喜びをあらわにした。
優勝会見には、コースを手掛けたジャック・ニクラスが同席。高額賞金が話題になり、帝王は「360万ドル? 払い過ぎだよ」と笑いながら“ジャブ”をかませた。「私の最大の優勝は1986年のマスターズで手にした14万4000ドル(当時の168.5円のレートで約2426万4000円)。最後に勝ったシニアツアーのトーナメントも15万ドルだった」と続け、時代の変化をにじませていた。(オハイオ州ダブリン/石井操)