松山、畑岡、稲見…「トップ選手を教えて気づいたこと」黒宮幹仁が語る最先端コーチング
2023年 ザ・プレーヤーズ選手権
期間:03/09〜03/12 場所:TPCソーグラス ザ・プレイヤーズ・スタジアムコース(フロリダ州)
“キャリアワースト回避”直後に5バーディ 松山英樹「標準のゴルフできた」
◇米国男子◇ザ・プレーヤーズ選手権 3日目(11日)◇TPCソーグラス ザ・プレーヤーズ・スタジアムコース(フロリダ州)◇7275yd(パー72)
“おはようイーグル”も「だいぶ前のことのような感じがするので、よく覚えていない」。3試合ぶりに予選を通過し、2月「WMフェニックスオープン」以来、ちょうど1カ月ぶりのツアーでの土曜日は26ホールの長丁場。松山英樹は通算5アンダーの26位で第5のメジャーの最終日に入る。
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前日午後の悪天候は、松山にとっては残念な中断を招いた。予選通過圏外から10ホールで2つスコアを伸ばしただけでなく、ショットに十分な手応えがあった。「その流れで良いプレーができるかと思ったんですけど…」。この日午前7時、11番(パー5)。再開の一打となった5Wでの2打目はピン奥3mについてイーグルを奪ったが、上がり2ホールの連続ボギーで第2ラウンドを「70」で終えた。
約1時間半の休憩中にキャップを交換して向かった第3ラウンド。前半11番、16番、後半2番とパー5で確実にバーディを記録した一方で、耐え忍ぶシーンも多かった。第1打がグリーン左のラフに寄りかかった球を、5Wで転がした13番(パー3)は5mを沈めた。3番(パー3)も2m強のパットを外さず、ノーボギーを続けた。
スーパーショットを見せたのは5番だ。残り191ydの2打目は、強烈なつま先下がりのセミラフから縦長のグリーンをキャッチ。7番もバンカーショットの後に2mのパーパットをねじ込むと、難関パー3の8番でバーディが来た。238ydのティショットを5Wで奥のグリーンエッジに運び、パターで12mを流し込んだ。
キャリアを通じて一度もない3試合連続の予選落ちを免れた後に、5バーディの「67」をマーク。パーオンに失敗した(成功率55.56%)8ホールを全てセーブした。「きょうはあまり良くなかったけれど、これが“標準”になるようなゴルフができた。悪いところが先週(アーノルド・パーマー招待)みたいに、とんでもないところに行っていないのでスコアになっている。悪いときでもこれくらいだったらいい」
前週渡米してきた黒宮幹仁コーチとの取り組みは日々、真剣そのもの。「スイングの迷いがだいぶ取れてきたのはありますけど、取れた部分で新たな悩みも出てきている。それでも良くなっている感覚はあるので良かった」。前進を確かに感じている。(フロリダ州ポンテベドラビーチ/桂川洋一)