マックス・ホマ今季2勝目の優勝ギア 1Wは「TSR3」
2023年 ファーマーズインシュランスオープン
期間:01/25〜01/28 場所:トリーパインズGC サウスコース(カリフォルニア州)
父になって目指す“世界一” マックス・ホマ「100万倍のやりがい」
◇米国男子◇ファーマーズインシュランスオープン 最終日(28日)◇トリーパインズGC サウスコース(カリフォルニア州)◇7765yd(パー72)
キャリア6勝のうち、これで逆転優勝は5度目になる。5打差4位スタートもマックス・ホマは強かった。「最終ラウンドの18ホールはマラソンのようなもの。忍耐力と自信がものをいう」。ツアー屈指の難コースで前半のうちに4つ伸ばし、一層タフなバックナインでチャンスを待った。
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16番(パー3)で5m弱のスライスラインをねじ込むバーディを奪って通算12アンダーの首位に並ぶと、初日からトップを走ってきたサム・ライダーが15番でダブルボギーを喫した。「17番のセカンドショットを打つまで、サムが何をしたのか分からなかった。キーガン(・ブラッドリー)が11(アンダー)まで行っていたし、ちょっとカオスな感じだった」。最終18番(パー5)、グリーン奥からパターで寄せてバーディで締めくくり、拳を握った。
昨年9月の2022-23年シーズン開幕戦「フォーティネット選手権」に続く今季2勝目だが、ひと味違う感慨がある。10月に長男・キャムくんが誕生。父として初めてタイトルをつかんだ。「幸運なことに、レイシーが全てを簡単にしてくれる」と妻への感謝を口にした上で、ゴルファーとして高みを目指すことと父として息子とかけがえのない時間を共有することの両立への思いを語る。
「キャムのことを手伝いたいし、一緒にいて笑顔を見たり、大声を出したりしたい。でも(同時に)僕は世界一のゴルファーになりたい。今は2つのことに懸命に取り組んでいる。少し難しいとも感じるけど、100万倍のやりがいがある」
2020年には、当地で試合に出場していたとき大ファンだったNBAのスタープレーヤー、コービー・ブライアント氏の悲報に接した。「実はきょうも少しばかり彼のことを考えていた。大好きな場所なのに、奇妙な悲しみを感じる場所でもあるんだ」。トリーパインズGCで達成した地元カリフォルニア州での4勝目は特別な勝利となった。(カリフォルニア州ラ・ホヤ/亀山泰宏)