2008年「全米オープン」が行われるトーレ・パインズの話題
2007/01/24 09:00
トーレ・パインズは太平洋を望む崖沿いに位置するアメリカ屈指の美しいコースとして知られていますが、火曜日の朝はあいにく濃霧に見舞われました。2003年の「ビューイック・インビテーショナル」では濃霧により遅れが出ました。南カリフォルニアで夏本番を前にみられる気象現象、「ジューン・グルーム」を思わせる濃い霧。2008年トーレ・パインズで行われる「全米オープン」の際、グルームは訪れるのでしょうか?
霧が晴れたら今週出場する選手は、サウスコースを目に焼き付けておく必要があります。2008年の「全米オープン」開催に向けての調整で、コンディションは厳しくなる一方のトーレ・パインズ。今年「ビューイック・インビテーショナル」でプレーすることは選手にとって、大きな助けとなるはずです。サウスコースで着々と進む準備などについて、伝えてもらいました。
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サンディエゴは、2008年夏に初めて「全米オープン」のホストを務めることになりますが、準備は着々と進んでいますが、まだ1年半近く先のこととはいえ、関係者はかなり多忙な日々を過ごしています。
マーク・ウッドワード(大会運営事務局)
「ここ2、3年で、およそ4万5千平方メートルをキクユ芝に替えたのですが、2008年の春までにあと3万平方メートルくらい、張り替えなくてはなりません。そしてベントグリーンをポアナに替えたのも、大きな変化ですね。」
サウスコースでもっとも大きな変更は、6番と18番。2つホールとも現在はパー5ですが、「全米オープン」の際は距離のあるパー4になります。すでに20万ドル近くをかけて、木を整える作業が行われてきましたが、中には取り除かれた木もあります。
ジョー・デボック(トーレ・パインズ・クラブプロ)
「私は“全米オープン”を4回見にいき、それぞれのコースの良いイメージをトーレ・パインズに当てはめてみたらどんな感じになるのか頭の中で描いたりしましたが、開催に向け、すべてが上手くまとまってきたと思います。サンディエゴ市も力を入れていますし、関係者とボランティアもうまく協力し合っていますから、大会は大成功をおさめるに違いありません。」
トーレ・パインズは、この地域が誇る最高のパブリック・コースです。USGAがここでの「全米オープン」開催を発表して以来、地元の人達にとって手が加えられていくコースになれるのは大変でしたが、徐々に慣れてきたようです。
トッド・レナード(サンディエゴ・ユイノン・トリビューン紙記者)
「サウスコースでは、グリーンのコンディションが問題になったり、ここまで決してスムーズな道のりじゃありませんでした。サンディエゴ市民が、グリーンフィーの値上げに不満を持ったり、あるいはサウスばかりが注目され、ノースコースに注意が行きとどかなくなったなど、いろいろありましたが、“全米オープン”開催を誰もが楽しみにしているのは、間違いないですね。」
トーレ・パインズには、2006年「全米オープン」が開催されたニューヨークシティ郊外のウイングドフットのように、2つのコースがあります。プレーが行われるのは4日間ともサウスコースで、ノースコースには売店が並ぶほか、ホスピタリティテントやメディアとギャラリーの駐車場が設けられる予定です。またトーレ・パインズのオフィシャルは、サンディエゴ地域の一般ゴルファーがノースコースに戻ってプレーできるのは、「全米オープン」終了後、4週間か5週間たってからになるだろうと話していました。