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2022年 ザ・CJカップ
期間:10/20〜10/23 場所:コンガリーGC(サウスカロライナ州)

マキロイが会見“飛び入り”の20歳神童に説いたこと

◇米国男子◇ザ・CJカップ 初日(20日)◇コンガリーGC (サウスカロライナ州)◇7655yd(パー71)

大勢のギャラリーを引き連れたグループは納得の3サムだ。前週「ZOZOチャンピオンシップ」で惜敗した人気者のリッキー・ファウラー、昨季の年間王者ロリー・マキロイ(北アイルランド)。そしてトム・キム(韓国)はツアーで今、最もホットな選手と言っていい。

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20歳は9月「ザ・プレジデンツカップ」で世界選抜の一員として活躍し、10月「シュライナーズチルドレンズオープン」で今季初勝利をマーク(通算2勝目)。CJグループと契約するホストプロとして迎えた今大会は、開幕前日の会見に“記者”として飛び入り参加するシーンがあった。

マキロイのインタビューの半ば、メディアセンターの一席に座っていたキムは「質問があります」と発言した。「若くして成功することで、これから大切になることは何でしょう。長年ツアーにいるにあたって、どうしてきましたか」。名実ともにPGAツアーのリーダーである33歳に自身の経験を問うた。

マキロイは米国で初勝利を挙げたのは21歳になる直前の2010年5月(ウェルズファーゴ選手権)で、「僕は君ほど若い時に成功していなかったけどね」と謙遜したが、「最も大切なことは時間を管理することだと思う」と答えた。壇上からキムのウェアを眺め、「1、2、3、4…今の時点で5社のスポンサーがついているのかな」と周囲の期待の大きさを確認。その上で「自分が今のポジションにいるのはなぜなのか。なぜPGAツアーで2勝できたのかを考え、これまでに費やした時間や練習のことを決して見失わないこと」と自分が歩んできた道、進むべき方向を見誤らないように指南した。

「さっきここで世界ランキングの話をしていたんだけど、1位になることよりも、1位でい続けることの方が難しい。君は注目され、これからもっと一生懸命にならなくてはならない。みんなが君を目指していく」。追われる立場になってこそ一層の努力が必要。そのための時間のマネジメントに集中するよう説いた。

2人はこの日、ともに「66」で回り、5アンダーの3位発進を決めた。米国でのお気に入りのファストフード店などにも話が及んだという。キムは目下、トッププレーヤーの中ではパワーに乏しいという見方があるが、マキロイは首を振った。「彼は本当にミスがない自分の強みを生かしてプレーしている」と称賛。ショットの精度の高さからも「ヒデキがあんな感じだったかな」と約10年前に松山英樹を見たときと似た印象を持ったという。パワーアップについては自身の経験から「基礎はしっかりしているのだから、今すぐに考える必要はないと思う。それで彼のゲームに(悪い)影響が出るほうが心配だ」とアドバイスした。(サウスカロライナ州リッジランド/桂川洋一)

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