2022年 全米プロゴルフ選手権 <リーダーボード>
2022年 全米プロゴルフ選手権
期間:05/19〜05/22 場所:サザンヒルズCC(オクラホマ州)
特注シャフトを軽量化 バッバ・ワトソンが“史上3人目”の「63」
◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 2日目(20日)◇サザンヒルズCC (オクラホマ州)◇7556yd(パー70)
大会を主催するPGAオブ・アメリカは2日目のスタート前、グリーンの芝を刈らない異例の措置を取った。天候によって速く、硬くなりすぎることを警戒したもの。このジャッジにバッバ・ワトソンは「ショットでボールが止まってくれた。曇ってくれたからグリーンが軟かいままで、風も穏やかになったんだ」と天の恵みと合わせて感謝した。
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初日を終えた時点では2オーバーの56位。「目標は予選通過だった」という言葉とは裏腹に11番までに5つスコアを伸ばしてリーダーボードを駆け上がった。「(後半)12番のティでも『決勝に行くためには残りホールを7オーバー(全部ボギー)でまとめないと』なんてキャディに話したんだから」と気を抜かず、さらに2つアンダーパーを上乗せ。当地での大会ベストスコアに並ぶ「63」をたたき出し、通算5アンダーの4位に急浮上した。
「マスターズ」で2勝したレフティも43歳。年間3勝した2017―18年シーズンを最後にツアー13勝目が遠い。最近は手首や肩の故障にも悩まされてきたが、代名詞でもある1Wに今は手ごたえがある。
ワトソンはかねてカーボンとスチールの複合シャフト(グラファロイ バイメトリックス)のプロトタイプをピンの1Wに装着。実に20年になるという組み合わせに、ここ数週間で変化を加えた。長らく90g台だった同モデルのシャフトを60g台に減量。「まだ使って数週間だけど、信頼できる。思うようなショットが打てる」と納得し、ボールを左右に操るスタイルは健在でも、この日フェアウェイを外したホールは1つだけだった。
サザンヒルズCCでの「全米プロ」で「63」を記録したのは1982年大会のレイモンド・フロイド(第1ラウンド)、2007年大会のタイガー・ウッズ(第2ラウンド)以来3人目。過去の2人はいずれもそのゲームを制した。