松山英樹は“変貌”に苦心 「1日10アンダー」の翌週に
2022年 全米プロゴルフ選手権
期間:05/19〜05/22 場所:サザンヒルズCC(オクラホマ州)
「泣きそう、優勝パットより緊張」星野陸也は決勝滑り込みのバーディ締め
◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 2日目(20日)◇サザンヒルズCC (オクラホマ州)◇7556yd(パー70)
1.8mを沈めると拳を握り、天を仰いだ。「泣きそうでした。優勝パットより緊張した」。星野陸也が最終9番でバーディを奪って通算4オーバーとしてカットライン上に滑り込み、2年連続2度目の「全米プロ」で初の予選通過を決めた。
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再三のピンチをショートゲームでしのぎ、パープレーで迎えた後半8番(パー3)。1.5mのパーパットでストロークが緩み、痛恨のボギーをたたいた。予選通過には最終ホールでのバーディが必須。同じ状況だった同組のキャメロン・デービス(オーストラリア)が1Wショットでグリーン近くまでかっ飛ばしても、気持ちをグッとこらえた。
ティショットのマネジメントミスから「74」をたたいた初日の反省がある。2アイアンのショットはフェアウェイバンカーにつかまったが、「あのバンカーは練習ラウンドでも“OK”だった」。セカンドの残りは149yd。フォローの風を信じてPWを握り、会心のフィニッシュにつなげた。
ピンの上からスピンで戻ったボールがカップをかすめ、ギャラリーを沸かせた一打。打ち上げでグリーン面が見えなかった本人は、大歓声でベタピンについたと勘違い。花道を上って、最後の“試練”が残っていることを知ったという。
「汗が倍以上出た」と苦笑する極限状態を乗り越えての予選通過。「去年とか、同じような(日米連戦の)日程で挑んだら予選落ちだったと思う。(限られた時間の事前チェックで)ショートゲームを重点的にやって、そこで耐えることができた」。成長を実感しつつ、ここで満足するつもりはない。「ひとつでも上に行けるように、全力で頑張りたい」と、すぐに目線を決勝ラウンドへ向けた。(オクラホマ州タルサ/亀山泰宏)