松山英樹は拠点を置くオーランドで30歳初戦に臨む

◇米国男子◇アーノルド・パーマー招待 事前（1日）◇ベイヒルクラブ＆ロッジ（フロリダ州）◇7466yd（パー72）

2月25日に30歳の誕生日を迎えた松山英樹。節目の日にテンションを上げてくれたのは、今週の会場からほど近い拠点でチームメンバーが準備してくれたお祝いの席だけではなかったようだ。PGAツアーが公開した動画では、タイガー・ウッズらビッグネームがこぞって祝福のメッセージを寄せてくれた。

＜＜　下に続く　＞＞

「長くやっているのが、ああいった祝福のコメントになっていると思うと、うれしいなって思いますよね」としみじみ。PGAツアー参戦9年目を迎え、積み重ねてきた時間の重みをいま一度かみしめる。

故アーノルド・パーマーゆかりの試合。スイング動画を熱心にチェックし、調整に余念がない

異国の地で必死に走り続けた20代は悲願の「マスターズ」制覇をはじめ、アジア勢最多に並ぶ8勝をマーク。「 “（脂が乗るのは）これから”って言われるのは、そうだろうなって思う部分もあるんですけど、今まで頑張ってきた分、これまでよりもしんどさは増えてくると思う」。ゴルファーとして一層成熟していく30代を前に、自分への期待と覚悟が同居している。

まずは目の前の30歳初戦。深いラフと多くのウォーターハザードがティショットに重圧をかけるタフな18ホールが相手になる。「しっかり自分の良いプレーができれば上位にいられると思いますし、それがちょっとでもできないと、たぶん大変な一週間になる」と表情を引き締めた。（フロリダ州オーランド／亀山泰宏）