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2022年 ファーマーズインシュランスオープン
期間:01/26〜01/29 場所:トリーパインズGC サウスコース(カリフォルニア州)

“ビビっていた”松山英樹 足の痛みは消える

◇米国男子◇ファーマーズインシュランスオープン 初日(26日)◇トリーパインズGC (カリフォルニア州)◇ サウスコース(7765yd、パー72)、ノースコース(7258yd、パー72)

出遅れには違いないが、明るい材料はある。2週前の「ソニーオープンinハワイ」で今季2勝目を飾った後、前週負ったケガの影響が心配された松山英樹は痛みを感じることなく18ホールを終えた。全選手が2コースを回る予選ラウンドの初日、難度の高いサウスコースで3バーディ、3ボギーの「72」。イーブンパー96位から2日目の挽回を狙う。

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カリフォルニア州でのトレーニング中に、左足のすねを強打したのは前週の木曜日。ボールの打ち込みを満足にできないまま会場に入り、試合前は患部の回復に重きを置いた。前日25日(火)はコースの練習場で過ごした後、ラウンドの予定を急きょ取りやめたが、戻った宿舎での時間をトレーニングに割いたという。

スタート前、患部に「痛みはない」ことを確認したとはいえ、序盤のスイングは恐る恐る続けた。第1打をフェアウェイバンカーに入れ、3つ目のボギーで2オーバーとした前半7番の直後から、本来の姿勢を取り戻す。「(負傷したところを)かばっていた感じがあったけれど、かばわず打とうと思ったら真っすぐ行った。『ちょっとビビってんのかな…』と思っていたが、ビビらずいったらうまくいった」。PGAツアーの年間ポイントレース(フェデックスカップ)のリーダーも恐怖心を取り除くまでに時間がかかった。

ツアー屈指の長距離コースであるサウスコースでこの日、松山は4つのパー3と2番(パー4)を除く13ホールで1Wを握った。ロングゲームが低調のままでは上位は望めない。「8番くらいからだいぶ良くなった」と中盤以降にティショットの調子を戻し、バックナインでフェアウェイを外したのは後半17番だけ。

惜しいパットが続き、最終18番(パー5)のバーディでなんとかイーブンパーに戻す展開で、昨年10月の「ザ・CJカップ」最終日から続いていた連続60台のラウンドは継続中の選手で最長だった13でストップ。その中でも、11番(パー3)では右ラフから、見事なロブショットで下り傾斜の先にあるカップに寄せてパーでしのぐ場面もあった。

2日目に予選通過圏外からスタートするノースコースは、比較的スコアを伸ばしやすい18ホールとなる。大事を取って練習ラウンドを7ホールにとどめた調整の不足分は経験と、キャディの入念なコースチェックに頼る。「(順位が)すごく下の方なのでしんどいですけど、あしたロースコアを目指して頑張りたい」と顔を上げた。少なくとも、痛みへの不安はない。(カリフォルニア州ラ・ホヤ/桂川洋一)

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