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タイガー・ウッズが語った復帰への道 事故後初のインタビューに答える

今年2月の交通事故で大怪我を負ったタイガー・ウッズの事故後初めてとなるインタビューを米ゴルフダイジェストが29日に公開した。フロリダにある自宅で、自らの足で歩いてカメラの前に座ったウッズは、怪我からのリハビリ、そして自身の将来について以下のように語っている。

「50/50とは言わないけど、それに近い確率で病院を出るときに片足を失っている可能性があった。それから(足が大丈夫とわかったら)手がまだ機能するかということをテストしたくて、病院の中で(恋人の)エリカ(ハーマン)や友人に(キャッチするために)いろいろなものを投げてもらったよ」

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病院に3週間、その後も自宅で病院と同じようなベッドの上に計3カ月いたというウッズ。ベッドから出られるようになると、車椅子、松葉杖と過酷なリハビリが続いた。ウッズは先日、練習場でショットを打つ動画を公開したが、そこにたどり着くまでの9カ月の道のりは「もっと早くできると思った」というもどかしいものだった。

「軍の特殊部隊にいた父の教えが役に立ったよ。そこでは銃撃戦がいつまで続くか分からない。5秒かも知れないし、5時間かも知れないし、もしかしたら何日も続くかも知れない。いつ終わるか分からないということが、もっとも難しい部分だ。それにどう対処するか?父のやり方のひとつは、食事と食事の間を生きる、ということ。朝食から昼食までやり抜いたら、次はそこから夕食まで頑張る。9カ月も地獄が続くのか…ではなくて、視野をその2、3時間に狭くする。それが1週間となり、1カ月となり、いまこうやって歩いて、話せるようなところまで積み上がるんだ」

「やるべきことがたくさんある。まだ半分にもたどり着いていない。もっと筋力をアップしないといけないし、足の神経も回復させないといけない。同時に、腰の手術も5回しているので、それとも向き合っていかないといけない。足が強くなれば、腰にも負担が出てくるだろう。厳しい道のりだけど、外に出て(息子の)チャーリーのプレーを観たり、誰もいない裏庭で1、2時間、音楽もなにもない中で鳥のさえずりを聞いたりすることができるだけで幸せだ。それができなくて、本当に寂しかったから」

リハビリ中、チャーリーくんの試合を観に行ったというウッズは、1ホールで「9」といった数字をたたく息子にこんなアドバイスを送ったという。

「彼は怒って、その怒りを次のショット、さらに次のショットと引きずって、それが大きなスコアになっていた。『息子よ、お前がどんなに怒ろうが気にしない。だけど、次のショットに100%集中しなければ、すべてを台無しにしてしまう。次の一打は、お前の人生で最も大切な一打なんだ。呼吸をするよりも重要であるべきだ。この考えを理解できたら、より良いプレーができるようになる』。それから夏の間に、彼はとても良いプレーヤーへと変わっていった」

最後に自身の将来についてウッズはこう語っている。

「2度とツアーにフル参戦するということはなく、現実的なのはベン・ホーガンがしたように、年にいくつか試合を選んで、その試合を中心にプレーすることだと思う。そのために練習をして、それに向けて準備をしていく。それが、今後のプレースタイルになると思う。不幸な現実ではあるけれど、それは自分にとっての現実だと理解しているし、受け入れている」

「自分が素晴らしい人生を送るために、世界のベストプレーヤーと争う必要はない。腰の手術をしてから、自分はもう一度エベレストを登らないといけなかった。そうしなければならなかったし、それをやり遂げた。今回、自分が再びエベレストを登れる身体に戻れるかというとそうではないと思うし、それで構わない。まだゴルフはできるし、足が許せばいくつかの試合にも出場できる。だけど、再び山の頂上を目指してそこにたどり着けるかというと、それは自分にとって現実的な期待とは思えない」

ウッズは今週、バハマで自身が主催する大会「ヒーローワールドチャレンジ」で事故後初めて公式の場に登場する予定。現地時間30日(火曜日)9時に記者会見が設定されている。

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