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父が夢見た五輪の舞台 金メダル候補ザンダー・シャウフェレが暫定首位

東京五輪 男子2日目(30日)◇霞ヶ関CC東コース(埼玉県)◇男子7447yd(パー71)

多くのゴルファーと同じように、子どものころは最終日に赤黒のウェアで勝ちまくるタイガー・ウッズにあこがれた。当時はオリンピックにゴルフ競技が存在しなかった。それでも、ザンダー・シャウフェレ(米国)にとって、この舞台は特別な意味を持つ。

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現在はスイングコーチとして帯同する父・ステファンさんが夢見た場所だった。フランス人とドイツ人のハーフの父は、10種競技の陸上選手として活躍。しかし、交通事故による左目損傷でオリンピアンになる希望を断たれた。

「(事故がなくても)代表になれたか、いまとなっては分からない。最近の父は事故についてジョークを言えるくらい前向きだ」と言いつつ、コロナ禍の制限で父と開会式で一緒に歩く夢がかなわなかったことを残念がる。開幕前から「できれば次のオリンピックにも出場して、その経験をさせてあげたい」と話していた。

世界ランキング5位の本領発揮となった2日目は2イーグル6バーディ、2ボギーの「63」をマーク。通算11アンダーで暫定ながら一気に単独首位まで浮上した。14番(パー5)で13mのロングパットを沈めてイーグルを奪うと、16番(パー3)から上がり3連続バーディで締めくくった。

雷雲接近で2度目の中断のホーンが鳴る直前にプレーを終えたことも、プラス材料。「この2日間と同じことをしていれば大丈夫。フェアウェイにボールを置くことが重要だ。きのう父と改めてオリンピックについて話すこともなかった。一緒に楽しく食事をして笑っていれば、物事はうまくいっているという証拠だから。今夜もそのつもりだよ」と自然体で週末に備える。

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