6打差首位&連覇王手から ジョン・ラームが新型コロナ陽性で途中棄権
2021年 ザ・メモリアルトーナメント
期間:06/03〜06/06 場所:ミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)
今季ワースト「79」 松山英樹はパー3で“2周目”も池ポチャ
◇米国男子◇ザ・メモリアルトーナメント 3日目(5日)◇ミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)◇7543yd(パー72)
「ほんの少しのズレ」だと松山英樹は言う。わずかなほころびが途端に混乱につながるのがゴルフの怖さ。7年前にPGAツアー初優勝を飾ったコースでも、それは起こり得る。15位で進んだ決勝ラウンドの始まりは痛恨の「79」。2020-21年シーズン、そして「マスターズ」優勝後のワーストスコアが刻まれ、54位に順位を下げた。
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初日の悪天候の影響で、この日は第2ラウンド未消化分の残り4ホールから再開した。リスタートして2ホール目の16番(パー3)でティショットをグリーン左手前の池に入れてボギーにしながら、前日の貯金が生きて「68」。3アンダーの15位で迎えた第3ラウンドで突然リズムが乱れた。
バーディ確実と思われた5番(パー5)で1m強のパットを外し、続く6番の第2打は風に悩んだ末に手前の花道に落とし、アプローチを寄せきれずボギーが先行した。ショートパットの修正ができず、8番(パー3)で2つ目。9番の2mバーディパットはカップ際を過ぎ、パターが宙を舞った。
さらに3つのボギーが13番までにかさんだ。ティイングエリアが前になった323ydの14番、右サイドの池を恐れず1Wでグリーン手前のカラーまで運んでようやく最初のバーディ。その興奮もむなしく16番(パー3)では、第1打でこの日2度目の池ポチャ。3パットも重なってトリプルボギーを喫した。
優勝争いが遠のく通算5オーバーの54位。第1打のスコア貢献度を示すストローク・ゲインド・オフ・ザ・ティは「+3.825」で全体1位にいるが、1Wショットの充実度も「悪くはないですけど、良くはない」と慰めにはならない。
ミュアフィールドビレッジGCのドライビングレンジでは、左サイドの練習用ボール置き場の前が松山お決まりの打席エリア。居残りを始めるや否や、どこからか持ってきたパイプ椅子にどかっと座って「あー、もう」と、ひと休み。駆け寄ってきた子どもたちに自らサインをしてから打ち始めた。(オハイオ州ダブリン/桂川洋一)