5カ月ぶり出場ウッズは5打差18位発進 松山80位
2020年 ザ・メモリアルトーナメント
期間:07/16〜07/19 場所:ミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)
ウッズはパット不満も上々のバーディ締め 無観客に「新しい現実」
◇米国男子◇ザ・メモリアルトーナメント 初日(16日)◇ミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)◇7456yd(パー72)
タイガー・ウッズが2月の「ジェネシス招待」以来、5カ月ぶりに帰ってきた。
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世界ランキング1位のロリー・マキロイ(北アイルランド)、ブルックス・ケプカと3人の最注目組を取り囲むはずの大ギャラリーの姿はない。グリーンを降りれば、人垣を避ける必要もなくまっすぐ次のティイングエリアへ足を向ける。そんな些細な行動にも違いを実感した。「それが新しい現実だ。慣れていかなければいけない」と受け止めた。
強風が吹き、グリーンはさらに硬さを増していく午後組。出だし3ホールで2バーディを先行したが、一時停滞した。グリーンを外した6番と8番(パー3)でボギー。伸ばしていきたいパー5でも取りこぼしが続き、この日4ホール目だった後半15番で3打目を10㎝につけてようやく初バーディとした。
「ドライバーとアイアンはいい感触。パットはほとんど“死んでいた”。強く打ちきれなかった」。グリーン上のプレーを悔やみつつ、最終18番は4m強のフックラインを流し込んでバーディフィニッシュ。4バーディ、3ボギーの「71」で回り、首位と5打差の1アンダー18位タイ。パーオン率はフィールド5位タイの72.22%を記録する安定感を見せた。
過去5勝、17度の出場で予選落ちゼロという好相性を誇るジャック・ニクラスのホスト大会。「ファンの反応はなかったし、自分自身も少し鈍っていると思ったが、徐々にこれまでの試合と同じだけの緊張感が出てきはじめていると感じた。(試合を離れて)しばらくなかった感覚だ」。まだ、生粋の勝負師としての本能を呼び覚ましている過程。静寂の復帰戦で堅実なスタートを切った。