6月再開を目指す米ツアー 鍵は「ウイルス検査」
PGAは6月第2週に目標設定 世界6大ツアーの再開はいつに
米国男子ツアー(PGAツアー)は16日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中断している2019―20年シーズンの新たなスケジュールを明らかにした。6月第2週からのシーズン再開を目指すとしているが、PGAツアーに連なる各ツアー、世界6大ツアーの現状をまとめてみた。
■PGAツアー
3月の「ザ・プレーヤーズ選手権」初日終了後から中断。再開初戦となる「チャールズ・シュワブチャレンジ」(6月11日~/テキサス州・コロニアルCC)を含めた4試合は無観客で実施予定。メジャーでは7月の「全英オープン」を中止し、「全米オープン」を9月、「マスターズ」を11月に延期して翌シーズンの日程に組み込む異例の対応をとった。
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・コーンフェリーツアー
3月の「メキシコ選手権」を最後に中断。6月中旬までの12試合が延期または中止となった。6月第2週にフロリダ州のTPCソーグラス・ダイズバレーでツアー主催の無観客試合を新たに創設し、再開を目指す。
・マッケンジーツアー
5月下旬のシーズン開幕を前に7月中旬までの6試合の延期を決定。開幕は7月16日開幕の「ウィンザー選手権」(オンタリオ州・アンバサダーGC)以降に。
・シニア(チャンピオンズ)ツアー
3月の「ホーグクラシック」を最後に中断。メジャー2試合の中止を含め、9試合が延期または中止となった。最短での再開は7月9日開幕の「ブリヂストン・シニアプレイヤーズ選手権」(オハイオ州・ファイヤーストーンCC)。
・PGAツアーラテンアメリカ
3月の「エストレヤ・デル・マル・オープン」を最後に中断。5月までの8試合は延期が決まっており、数週間以内に新たな情報を発表する予定。
・PGAツアーチャイナシリーズ
3月下旬の開幕を断念し、5月下旬以降の開幕を目指すとしていた。数週間以内に新たな情報を発表する予定。
■欧州ツアー
3月の「コマーシャルバンク・カタールマスターズ」を最後に中断。新たに6月開催の「BMWインターナショナルオープン」や7月開催の「フランスオープン」の中止、7月の「アバディーンスタンダードインベストメント スコットランドオープン」の延期が発表されるなど、最短での再開は7月30日からイングランドで行われる「ベットフレッド英国マスターズ」(クローズハウスGC)。
■日本ツアー
1月の「SMBCシンガポールオープン」で開幕も、4月以降の国内での試合は開催の目処が立っていない。すでに5試合が中止となり、国内初戦は6月4日からの国内メジャー「日本ツアー選手権 森ビル杯」(茨城・宍戸ヒルズ西コース)以降に。
■アジアンツアー
1月「香港オープン」、「SMBCシンガポールオープン」を経て、3月「バンダル・マレーシアオープン」で中断。ツアー再開は9月10日に韓国で開幕する「シンハン ドンヘ オープン」となっている。
■オーストラリアツアー
最後に開催された試合は、アジアンツアーと共催競技「ニュージーランドオープン」(2月27日~)。3月20日から6月1日の間で開催を予定していた「ラドブロックスプロアマシリーズ」、「ラドブロックスレジェンズツアー」、「フォルクスワーゲンスクランブルリージョナルファイナル」は全て延期となり、年内に再日程を組む予定。再開は8月20日に開幕予定の「テイラー・メイド・ビルディング・サービス・NT・PGAチャンピオンシップ」。
■サンシャインツアー
3月16日にすべての活動停止を発表。4月20日または状況に応じて今後の予定を見直すとしており、すでに5月6日(水)から開催予定の開幕戦「インベステック・ロイヤル・スワジ・オープン」、14日(木)からの「ザンビアオープン2020」の延期が決定した。最短での開催は22日(金)開幕の「ロンバード・インシュランス・クラシック」。