タイガー・ウッズが単独首位!/エミレーツオーストラリアンオープン 2日目
第72回マスターズ」に寄せる思いを語るタイガー・ウッズ
年間グランドスラム、このコースで選手を悩ます風、そしてジョージア特有の高い松ノ木、いろいろ話題はあるが、まず最初のメジャーを制さなければ、グランドスラムは達成できないことを、誰もが理解している。当然、記者会見でもそのことに質問が集中した。
-「今年の始め、あなたは今年4大メジャーすべてを制することは可能だと言いましたが、その気持ちは変わっていませんか?」
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タイガー・ウッズ
「変わっていません。私がそう言ったのは、すでにメジャーで4試合連続優勝を果たしているからです。今年は私にとってツアー参戦12年目か13年目に当たりますが、そのうち9年で最低5勝しています。その中の4勝をメジャーで果たす、そういうことです」
-「シーズン最初のメジャー2つ、どちらの試練の方が過酷でしょうか?」
タイガー・ウッズ
「それはセットアップによります。2007年の“全米オープン”の舞台、オークモントはまさにオークモントでした。ここではバーディをかなり奪えますが、天候によってはそれが出来なくなります。それでも通常はアンダーパーがマークできるコースなので、“全米オープン”よりはプレーしやすいですね」
-「前に出場した試合で負けてここに来るのと、7連勝や8連勝でここに来るのは、気分的に違うでしょうか?」
タイガー・ウッズ
「またひとつ新たな週を迎えただけ、そう思って、前の大会で勝っても負けても、それは過去のこととして忘れることです。そして集中力を高め、木曜日のプレーがうまく行くように、準備を整えるしかありません」
-「ジャック・二クラスは、何年か前にあなたはグリーンジャケットを10着獲得するだろうといいました。それを聞いた時どう思いましたか?当時は今年5つ目のジャケットを狙っていることを想像できたでしょうか?」
タイガー・ウッズ
「二クラスはちょっとほめすぎじゃないかと思いました(笑)。まだ予選通過を果たす前でしたからね、(笑)。それはともかく、当時のコースのセッティングと今のセッティングを比べると、今はパワーヒッターがはるかに有利なのは明らかです」
-「あなたほどパワーのある選手でも、“マスターズ”5勝は簡単に成せることではないと感じますか?」
タイガー・ウッズ
「ええ、今この年ですでに4勝していること自体、夢の実現です。それほど早く達成できることだと考えるのは禁物ですし、このコースを攻めるためには、なんと言っても豊富な経験とコースの知識、そしていいプレーが必要です。私は過去のチャンピオンと一緒に練習ラウンドを行うことができ、彼らから貴重なアドバイスをもらえたのがラッキーでした」
ジャック・二クラスのマスターズ5勝目達成は、1975年。奇しくもタイガー・ウッズが生まれた年だった。タイガーは、今年の「マスターズ」にかけており、今年初めてアメリカでテレビ中継されるパー3コンテストを欠場。その分優勝にかける意気込みが伺える。