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記録的豪雨に打たれた習志野CC 復旧へのドキュメント

2019/10/27 06:34

◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ 3日目(26日)◇アコーディア・ゴルフ習志野カントリークラブ◇7041yd(パー70)

25日(金)に関東から東北を襲った記録的な豪雨は、習志野CCにもバケツをひっくり返したような雨を降らせた。18番ホールの右側から、隣接する10番ホールへと水が滝のように流れ落ちている。アコーディア・ゴルフの瀧口悟エリアコースマネージャーは「1年間やってきたことが、水と一緒に流れてしまった」と焦燥に駆られていた。「復旧できる自信はありました。でも、時間との戦いだなと――」

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コースの復旧作業は26日(土)の朝3時半から始まった。2週間前から今大会に備えてアコーディア社のスタッフ約110人が全国から集まっていたが、「1人でも多い方がいい」とさらに近隣から20人ほどの助けを得て総勢130人。水をくみ出すポンプ車は12台をかき集めた。

PGAツアーからは、まずバンカーを復旧するよう指示されたという。フェアウェイはプリファード・ライのローカルルールを設定できる。スタッフたちはバンカーから水を吸い出し、崩れた法面を修復し、必要に応じて流された砂を補充した。

フェアウェイの清掃作業とグリーンを刈る作業も進んでいた。第1組のスタート時間は午前9時30分(その後30分遅くなった)。池の水があふれだし、フェアウェイが水没していた10番は、これまでの経験から時間がたてば水が引くことは分かっていた。だから、ほかの作業を優先した。

だが、スタート予定時間が迫っても10番の水はまだフェアウェイに残っていた。「11番から1ウェイでスタートさせたり、このホールを使わないで17ホールで試合をしたら…」と考えたが、PGAツアーはグリーンから140ヤード地点のフェアウェイ右端に特設ティを設置した。「意外でした。でも、ベストな決断だったと思う。あのホールを使って試合ができたし、本当に感謝しています」

最低限のパンと水を届け、休まずに続けられた現場の全作業が終わったのは午前11時半。日没間際に全選手が第2ラウンドを終了し、選手からは「あの雨を考えると、コースは本当に素晴らしかった」と称賛の言葉が上がった。

9月の台風15号では100本以上の木が倒れ、今回は試合中に記録的豪雨に見舞われた。「ゴルフは自然との戦いというのは分かっていたけど、今回はそれを痛感しました」と瀧口さん。「アコーディアの組織力、チーム力があったから対応できたのだと思います」と仲間たちを誇ったが、休息はもう少し先になる。この日も夕方に再びコース整備へ出て日没直前まで作業をし、翌日の朝6時半のスタートに備えた。(千葉県印西市/今岡涼太)

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