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石川遼は今季国内初戦で純粋無垢なルーキーと激突

2015/09/10 18:23

石川遼は11日(金)に開幕するツアー外競技「片山晋呉インビテーショナル ネスレ日本マッチプレー選手権 レクサス杯」で2015年の国内初戦に臨む。米ツアーの2014-15年シーズンをフェデックスカップランキング122位で終えて一時帰国中。2年連続の出場となった国内唯一のマッチプレー戦は、1回戦でプロ1年目の堀川未来夢(ほりかわ・みくむ)とぶつかる。

今週7日(月)に北海道入りした石川は、翌8日(火)から会場の恵庭カントリー倶楽部で練習ラウンドを開始。当地でのプレーは2009年「日本プロゴルフ選手権大会」以来6年ぶりとなるが、27ホールを持つ同クラブで、今回インコースに採用される9ホールは初体験。「フェアウェイが特に狭い。林間コースのイメージがより強い」と話した。

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普段のストロークプレーとは趣の違う一対一の勝負。「マッチプレーはやっていて楽しい。短期決戦で毎マッチが(ストロークプレーの)最終日を争っている感じ。一戦一戦が優勝争いに近いくらいの充実感がある」という。ポイントに掲げるのは初戦の戦い方。「1回戦が一番難しい。勝つことによって勢いが出るのがマッチプレー。未来夢とはジュニアの頃に一緒に回ったことがあるけれど、どんなプレーをするか分からない相手。本当に何が起こるか分からない」と、先輩として重圧のかかるマッチになる。

一方の堀川は、まさに夢見心地。昨年11月にプロ転向した22歳は石川の1歳年下のルーキーだ。今年「日本ゴルフツアー選手権」で7位に入り、シード獲得を目指して奮闘中だ。

プロフィールにある身長176cmという数字以上の見た目を誇る体躯が目を惹く。筋骨隆々のたくましい見た目とは裏腹に、内心はドキドキでいっぱいだ。「(初戦の相手が)まさかの石川遼くん…。組み合わせが決まって、きのうホテルに帰ってからも楽しみで、楽しみで」。

日大時代に国体優勝など輝かしい成績を残したが、小中学生時代は無名といえた。だから石川は「小学校の時から雲の上の存在。高校生の頃からはもうテレビの中の存在」。今大会での“再会”にも「久しぶりに会ったんですけど、覚えていてくれた。まさか石川遼くんが下の名前で呼んでくれるなんて…」と感激が止まらない。

言葉だけ追うと、ティオフ前からこうも“相手にのまれている”プレーヤーも珍しい。それでも、大番狂わせこそがマッチプレーの醍醐味。「“当たって砕けろ”の精神で。勝負になったらあこがれの存在が相手でも勝つ気でやりたい」。同世代の下剋上は見られるか。(北海道恵庭市/桂川洋一)

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