飛躍のルーキー 川岸史果の全成績&スタッツ詳細
2017年 全米女子オープン
期間:07/13〜07/16 場所:トランプナショナルGCベドミンスター(ニュージャージー州)
史果と良兼が初の親子タッグ 川岸家が挑む「全米女子オープン」
◇海外女子メジャー◇全米女子オープン 事前(11日)◇トランプナショナルGCベドミンスター(ニュージャージー州)◇6732yd(パー72)
「良兼があんなに娘と話しているのを初めて見ました」と笑うのは、川岸史果の母・麻子さん。今週、川岸のバッグを担ぐのは、国内男子ツアー6勝を誇る父・良兼だ。「学生時代に先輩のバッグを担いだことはあるけど、試合では初めて」というキャディ業で、娘の海外メジャー初挑戦をサポートする。
<< 下に続く >>
母はいう。「小さい頃は(良兼が)ツアーに出ていたから、家にいたのは姉を入れて女性3人。そこに大きな男が帰ってくると、いつも史果は怖がって泣いていた・・・」。
だが、今週の父は違う。キャディとしての心構えは「苦しい場面でなるべく笑いを提供してあげられるように(笑)。アドバイスは求められたらします。こっちからはしない。だからストレスは溜まるでしょう(苦笑)」と、基本は盛り上げ役に徹する構えだ。「いつもキャディをやっている嫁も付いていますから、俺は言う立場じゃない。俺がひと言いったら高いですよ」とガハハと笑った。
全米出場が決まってから日本語も英語もできるキャディを探したが、すぐには見つからず、「どうせ行くなら、俺がやるよ」という父のひと声に、「じゃあ、いいか」と娘が応じたことが経緯。「私はいつもと変わらないけど、ラフとか、球に泥が付いたときとかは、経験が生きると思うから聞こうかな」(史果)という。「番手の相談とかはあまりしないです。ラインは私の方が読めるし」と、頼るのはトラブルのとき限定になりそうだ。
父はなにか気になることがあると、娘に言わず母に言う。練習ラウンドでのアドバイスもほとんどなく、史果が言うには「“ティショットはフェアウェイにないと無理だな”(良兼)って。そこは共感できますね」という程度だ。
「4日間やって、上位に食い込めれば最高」と今週の目標を設定している娘に対し、「痛い目にもあって貰いたいし、良い思い出も作って欲しい。準備はしっかりして、スタートしたら楽しくやって貰いたい。そうできる人間は少ないけど」と笑う父。2人とも個性は強いが、やっぱり親子。なんだかんだで、ほどよく噛み合っているようだ。(ニュージャージー州ベドミンスター/今岡涼太)