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2015年 全米女子オープン
期間:07/09〜07/12 ランカスターCC(ペンシルバニア州)

痛恨の一打も…メジャーV争いの大山志保「幸せ」

「あの1ショットですね…」。今季海外メジャー第3戦「全米女子オープン」で、優勝争いに絡みながらも5位タイに終わった大山志保は、ホールアウト直後にそう悔しがった。「ミスショットではないんだけど…」。

最終組の1組前から、首位と5打差でスタートした。日本の国旗をイメージした赤いスカートに白いシャツ。1番、2番と連続バーディで飛び出すと、4番のボギーにめげず、再び6番、7番で連続バーディ。ガッツポーズと笑顔を連発させ、首位をその視界に捉えていた。

「前半を3アンダーでターンして、結構チャンスはあるなと思った。優勝を目指してという気持ちに切り替えた」と大山はいう。

11番で2打目をグリーン手前にショートした。「練習していたし、イメージはすごく出た」というパターでのアプローチは、「ショートさせたくない」という気持ちが出て2.5mオーバーさせた。返しを外してボギーとした。

迎えた12番(パー3)で“あのショット”が出た。打ち下ろし込みでピンまでは132yd。大山はPWを選択した。「PWは普段でキャリー120yd。アドレナリンも出ていたし、ミスショットではなかったけれど…」。キャリーしたのは114yd地点で、そのまま手前の池へと転がり落ちた。「前のホールをボギーとして欲が出た。冷静に9Iで軽めに打てば良かったけど、バーディ狙いにいってしまった」と視線を落とした。

キャディのデイナ・ドリュー氏は振り返る。「もう一度、同じショットを打てるとしても、PWを渡す。クラブ選択は間違っていなかった。なぜか、彼女は軽く振った」。もう1点、デイナが指摘したのはティアップの高さだった。「彼女はティアップが少し高い。それで、フェースの上に当たって飛距離をロスすることがある」。

このホールをダブルボギーとしたが、「ベストと思って打ったので悔いはない」と気持ちはすぐに切り替えられた。16番でバーディを取り返したが、最終ホールをボギーにして力尽きた。

それでも、5位は大山にとって米国女子ツアーでの最高順位(それ以前は、2009年「ミケロブウルトラオープン」の6位)。38歳で挑んだ海外メジャーで自己ベストを更新し、さらに来年大会の出場権も確保した。目標とするオリンピック出場にもまた一歩近づいた。

09年に米ツアーに挑戦したが、左ヒジの怪我が悪化して1年で撤退を余儀なくされた経緯がある。「アメリカに行ってダメになったと言われるのが嫌だった。その悔しい思いがあったからこそ、戻って来られた」。

夢を見たのは、応援していたファンだけではなかったようだ。「最後の18番は、涙が出そうなほど嬉しかった。これがずっと続けばいいと思った。幸せでした――」。興奮と満足感と悔しさと…。長い余韻は、しばらくのあいだ消えそうにない。(ペンシルバニア州ランカスター/今岡涼太)

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