【WORLD】大学卒業とこれから/ミッシェル・ウィ ストーリー
ウーマンパワー炸裂のゴルフ界
先週話題だったスージー・ウェイリーの米男子ツアー参戦(グレーターハートフォードオープン)。アニカ・ソレンスタムに始まり、ウェイリーと続いたが、先週は他でも女性が男女混合の大会で勝利を収めるという“事件”が起きていた!
7月23日、ミシガン州出身の女性ゴルファー、ステイシー・スナイダーが同州で行われた大会で男子を相手に勝利した。23歳のスナイダーは、上がり4ホール中、2ホールでバーディを奪い、トータル9アンダー(207ストローク)でジャック・セルツァーとスコット・ヒーバートに1ストローク差で勝利。高い賞金総額を誇る今大会で$17,250を獲得した。
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この大会は、ミシガン州各地区で行われた大会で優勝した男女だけが参加できる試合で、スナイダーは2000年のミシガン州女子アマを優勝して本大会の参加資格を得た。5月に大学を卒業したスナイダーは、この大会の2週間前にプロになったばかり。大学時代には2勝している。
しかしこのスナイダーの功績を皆が祝福しているわけではないようだ。男子と比べ彼女がプレーしたコースは1,135ヤードも短く、これに納得していない選手は何人かいた。
ステイシー・スナイダー
「男子の中では嫌味を言う人もいたけど、そんなときは決まって言い返してやったわ。自分のプレーを影響されたくなかったの」
1992年に本大会を設立したミシガン州PGAの最高経営責任者、ケビン・ディバイン氏は「スナイダーはケリー・ロビンス(米女子ツアー選手)以来のミシガン州出身の素晴らしい女子ゴルファーだ。参加選手の中には文句をいう者もいたが、彼等は我々が意図している目的を理解していない」と述べた。
この他に米国でこの様な大会はない。3つのティグラウンドがこの大会では使用される。今年は50歳以下の男子が6,785ヤード、シニアが6,335ヤード、そして女子及びジュニアが5,650ヤードの距離で戦った。この大会を女子で優勝したのはスナイダーが初めてだ。131名の女子が応募した中、彼女は13名の選手枠の1つを勝ち取った。
ウェイリーが昨年9月にコネチカット州PGAの地区タイトルを獲得してから設立された、全米プロゴルフ協会(PGA)の『ウェイリールール』によると、女子も男子と同じティからプレーしなければならない。しかしミシガン州で行われた大会は予選大会ではないため、このルールが適用されなかった。
「優勝賞金が大きくなかったら他の大会に出ていたかも知れない」と1980年のPGAクラブプロ勝者であるジョン・トローブは言う。彼はシニアとして大会に参加し、スナイダーとヒーバートとペアを組んでまわった。「最近は女子のレベルは格段に向上しているが故、女子だからといってアドバンテージを与えられない。ミッシェル・ウィだったら1オンしていたパー4が5ホールくらいあった。他の男子も同じように思っているが、彼らは何も言わない。これが問題だ」
最終ホールでボギーを叩いて2位に終わったヒーバートは、スナイダーが優勝した事に対し異議は無いようだ。
ヒーバート
「この大会は公平で、スナイダーはとてもいい選手。プロとして優勝するためにバーディを取れるということは凄いことだ」
Golfweek