宮里藍以来の2週連続優勝へ 山下美夢有「普段と変わらないのが大事」
◇日米女子ツアー共催◇TOTOジャパンクラシック 事前(5日)◇瀬田GC 北コース (滋賀)◇6616yd(パー72)
山下美夢有がプロアマ戦で最終調整した。アウト9ホールを確認し、「久しぶりの日本の試合ですごく楽しみ。日本で1週間過ごせる。あしたから頑張りたい」と、8月の日本ツアー「北海道 meiji カップ」(4位)以来の母国大会に意気込んだ。
前週「メイバンク選手権」(マレーシア・クアラルンプールG&CC)では8打差を追った最終日に「65」をマークし、プレーオフのすえ大逆転でツアー2勝目を挙げた。翌月曜日(3日)は実家に戻り、体力の回復に努めた。4匹の愛犬ともたわむれてエネルギーをチャージした。
日本勢としては2010年の「ホンダPTT LPGAタイランド」「HSBC女子チャンピオンズ」を制した宮里藍以来の米ツアー2週連続優勝が懸かる。「出る試合はいつもと変わらず優勝を目指して。普段と変わらないのが大事。いつも通りに戦えたら」。新人賞争いでもトップを走るなか頂点だけを見据える。
今年は日米ツアーあわせて23試合をプレー。気になるのがスイングのわずかなズレだ。「連戦、連戦で疲れも出てくる。フックがきつくなってしまったり、ここ最近でも多くあった」。今週はコーチも務める父・勝臣さんが1カ月ぶりに試合に帯同することも安心材料だ。
前年大会は12位と相性は悪くない。「グリーンは結構止まる。ピンデッドに攻めていきたいが、砲台グリーンが多いので奥に外すと難しい。グリーンも外側が高くて内側が低い。左右に外すとアプローチが難しいのでショットの精度も大事」と話す。
初日は日本ツアーの年間レースでトップを走る佐久間朱莉、世界ランキング3位のミンジー・リー(オーストラリア)と同組。今大会を含め残り3試合となったシーズン終盤戦へ、地元関西からラストスパートをかける。(滋賀県大津市/玉木充)