変化した古江彩佳のメンタル 「怖がってミスよりしっかり打ってミス」
◇日米女子ツアー共催◇TOTOジャパンクラシック 事前情報(4日)◇瀬田GC 北コース (滋賀)◇6616yd(パー72)
古江彩佳は開幕を2日後に控え、練習ラウンドで調整した。前週「メイバンク選手権」(マレーシア・クアラルンプールG&CC)は9位でフィニッシュし、米ツアーでは6月「ショップライトLPGA」(4位)以来約5カ月ぶりとなる今季4度目のトップ10に入った。
「久しぶりに良いゴルフが4日間続けてできたのかなと。ショットもパターもしっかりと打っていけている。自信を持ちながらできている」
前週を境に変化した気持ちの持ちようが功を奏した。昨年「アムンディ エビアン選手権」でメジャー初優勝。今年はさらなる飛躍を期待されたが、年間レースは24位に甘んじている。優勝という結果を求めるあまり、本来のアグレッシブさを失っていたという。
前週のパーオン率は4日間で81%(59/72)。「怖がってミスするよりはしっかりと打ってミスしよう、という考え方に変えてうまくいけたのかな。ミスを恐れたのもあるが、グリーンに乗せたいとか、ここに置きたいとか。考えすぎてミスしたくない…がプレーに出て集中できていなかった」と振り返った。
今週はフェアウェイキープ率1位の選手に、ドライビングアキュラシー賞として賞金100万円が贈られる。今季のフェアウェイキープ率80.6%で全体6位を誇るだけに「自分が思っているよりもキープ率が高い。あんまり良い完璧なショットができてなくても、フェアウェイキープができていた。(100万円は)頭に入りました」。優勝賞金31万5000ドル(約4850万円)とともにターゲットに浮上した。
コロナ禍で日本ツアーの単独開催となった2021年大会は後続に3打差をつけて制した。「きれいなコースでうれしい。フェアウェイもきれい。グリーンの傾斜がきついが、しっかり対応できたら良い」。今季初優勝となるツアー3勝目で終盤戦に勢いをつけたい。(滋賀県大津市/玉木充)