“3人”の目でコースチェック 畑岡奈紗はメジャーで復権なるか
◇女子メジャー第3戦◇KPMG全米女子プロゴルフ選手権 事前(18日)◇フィールズランチ イースト (テキサス州)◇6604yd(パー72)
大会初開催となるテキサス州フィールズランチ イーストは、多くの選手にとって初めてプレーすることになるコース。キャリア37試合目のメジャー出場となる畑岡奈紗にとっても同様だ。
開幕2日前、17日(火)のプロアマは待機選手となってコースを回れなかったこともあり、事前チェックの進み具合が気になるところ。ただ、今回は心強い“助っ人”もいる。現在フィジカル、スイングのメカニック、クラブセッティングとトータルでサポートしてもらっている高田洋平氏が近くに拠点を持っていることもあり、あらかじめコースを調べておいてくれたという。
大ベテランのキャディ、グレッグ・ジョンストン氏の丁寧なコースチェックも相変わらずで、畑岡自身も含めて3人の目を通して情報を集め、開幕に備えてきた。「(高田氏から)芝目の強さだったり、狙いどころについてもアドバイスをもらった。ちゃんと決められたところに打っていければ…という感じのコースだと思う」とうなずき、攻略イメージを膨らませる。
「メジャー3戦目ですけど、ちょっとここまではなかなか思うように成績を残せていない」。大目標に据えるメジャーでは、3位だった2023年「エビアン選手権」が最後のトップ10となっている。昨年のこの大会ではメジャー14試合ぶりに予選落ちを喫し、今季に入っても4月「シェブロン選手権」は52位、3週前の「全米女子オープン」は初日7位と好発進しながら週末に進めなかった。
メジャーでトップ10なしが8試合続くのはキャリア最長のこと。それでも、「調子は徐々に上がってきていると思う」と落ち着いた様子で話す。前週「マイヤーLPGAクラシック」ではアドレスの姿勢や目線を微調整した最終日に「66」をマーク。24位フィニッシュという結果以上に好感触を得て移動してきた。「しっかり、いい成績を残せるように頑張りたい」。プレーオフに進んだ2018年を含めて過去8度の出場で3度のトップ5を記録している全米女子プロで存在感を示したい。(テキサス州フリスコ/亀山泰宏)