「良い意味で適当に回る」 岩井明愛は“雑念”を振り払う6アンダー
◇米国女子◇マイヤーLPGAクラシック for Simply Give 初日(12日)◇ブライズフィールドCC(ミシガン州)◇6611yd(パー72)
岩井明愛が首位と2打差の6アンダー3位で滑り出した。午後1時21分にティオフすると、5つあるパー5全てでバーディを奪って7バーディ、1ボギーの「66」でプレー。「上位に入るぐらい今日はいいラウンドだった」と高評価をつけた。
前半から背中を押すような風が吹いた。パー5の中でも最も距離が長く設定された550ydの4番(パー5)でバーディを奪取。ピンまで242ydの2打目を5番ウッドでグリーン横のラフまで運び、スコアを伸ばした。「練習ラウンドの時は“直ドラ”しても距離的に届かなったけど、今日はフォローの風で。本当に良い風が吹いてくれた」と勢いに乗った。
2つ目のパー5の8番もバーディにし、10番(パー5)から12番まで3連続。「ティショットがあまり良くなくてラフに入っちゃったホールもあったけど、ランを使っていけるようなライでラッキーだった」とアクセルを踏み続けた。
2月「ホンダLPGA」、4月「JMイーグルLA選手権」の2試合で2位になった。双子の妹の岩井千怜に続く初優勝へ負けず嫌いな性格も出る。「そういう気持ちを持つことは大事だけど、出すぎると今まで自分が良かったことはない」。闘争心はなるべく抑えるようにして試合に臨んできた。
大事なのは「考えすぎずに、シンプルなゴルフで」プレーできる状態に整えられるか。「ショットで意識している部分はまだあるけど、試合中に自分で自分を締め付けるような考えが出てくると、やっぱりいいプレーはできない」。準備段階で不安要素は消していき、本番では「良い意味で適当に回る」。そうすれば、おのずと好プレーにつながると考える。
2日目は午前8時21分に10番ティからスタートする。「まだ初日が終わったばかり。自分のペースで1打、1打集中して頑張っていきたい」。残り3日間も雑念を振り払っていく。(ミシガン州ベルモント/石井操)
