「お願いだから、暖かくなって…」 勝みなみは暴風雨に負けずナイスパー2連続
◇米国女子◇みずほアメリカズ・オープン 2日目(9日)◇リバティーナショナルGC (ニュージャージー州)◇6690yd(パー72)
天気が穏やかになった午後、ゴールが見えてきた所で勝みなみに試練がやってきた。「最後の2ホールくらい、なに!?」。ちょっとビックリするくらい強いアゲンストと雨が来た。必死でパーを拾った。
24位スタートの2日目は「すごく良い感じでラウンドできていた」という前半に2つ伸ばしてバックナインへ。12番でフェアウェイから「ダフった」第2打からショットの雲行きが怪しくなったが、パーセーブ。15番で1mのパーパットがカップを蹴られてボギーを叩いたが「ずっと良い感じで打って外れていたので、自分のせいじゃない」と集中力は途切れなかった。
残り3ホールとなった16番で2m近いパーパットをねじ込むと、雨粒がパラパラ…。17番のティイングエリアに立った途端、強いアゲンストと雨が顔を叩いた。「ヤバいです」。寒さも相まって折れそうな心を奮い立たせたが、ティショットはバンカーへ。155ydの第2打をフェアウェイまでかき出すと、パーパットは下りのスライスラインについた。初日はスライスラインで「捕まえ気味」になって左に出る傾向があったが、この日は違う。「(ラインも)読めているので、あとは打ちたいところに打って、距離感さえよければ入ってくれる」と集中して2mを流し込んだ。
18番はティショットをフェアウェイに置いたが、第2打がバンカー方向に飛んで行ったのを見てガックリ下を向く。ここでもバンカーからピンに寄せてパーを拾い、4バーディ、3ボギー「71」。通算4アンダー19位で予選通過を決めた。
本大会は初出場の2年前に予選落ち、昨年は体調不良により第2ラウンドで途中棄権。「あまり良いイメージがなかった。2年連続で予選を通れていないので、2年分、頑張りたいと思います」と表情は晴れやかだ。明日から雨風は治まる予報。「お願いだから、暖かくなってほしい」。初めて迎えるニューヨークの週末は、いい思い出を作りたい。(ニュージャージー州ジャージーシティ/谷口愛純)
