今年の勝みなみは初日から強い!「メチャメチャ折れた」連続ボギーからカムバック
◇米国女子◇みずほアメリカズ・オープン 初日(8日)◇リバティーナショナルGC (ニュージャージー州)◇6690yd(パー72)
「あ、これ失敗するな」。クラブを構えた時に感じた不安は、今年に入ってすっかり消えた。勝みなみは朝イチのティショットをフェアウェイに置いてバーディ発進。もう、スロースターターなんて言わせない。
6バーディ、3ボギー「69」で回って3アンダー24位。日本勢最上位で大会を滑り出した。昨年は初日の平均スコアが「71.52」でツアー66位。今季は6試合を終えて「68.50」で3位。大きな変化の背景には、ショットへの安心感がある。「今までは構えた時にイメージを作れていなかったのが一つの原因。そういうのが軽減してプレーできている」。この日もフェアウェイキープ率85.714%(12/14)と安定したティショットをベースにチャンスを作った。
「きょう、伸ばせるかも」と前半15番までに3バーディ。順調に順位を上げていったが、18番でブレーキがかかった。フェアウェイからの2打目を「当たりが悪くて」と右のバンカーに入れてボギー。「良いところからのボギーだった。本当はパーかバーディで流れを作りたいところで、本当にもったいない」。後半2番(パー3)はアプローチを寄せきれずボギー、3番も1mのパーパットを外し立て続けにスコアを落としただけに、流れを崩した1打が悔やまれた。
「メチャメチャ(心が)折れていました」と肩を落としたが、今年はここで崩れない。4番(パー3)で2mのバーディパットをねじ込み悪い流れを断ち切ると、5番も獲って連続ボギーを帳消しに。7番のバーディで3ボギー分はキッチリ清算したが「そこでミスする?っていうのが課題。ちょっとミスしたときに悪いほうに行くとスコアメークできないので、気をつけたいです」と振り返った。
3年連続出場の本大会は1回目が予選落ち、昨年も体調不良で2日目に棄権と4日間戦えていない。「あまい良いイメージがないので、それを脱却したい。体調面も気をつけて、まずは4日間回れるように頑張りたい」。スタートダッシュで、今年は週末も見えてきた。(ニュージャージー州ジャージーシティ/谷口愛純)