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中学時代の“スター”と共演 河本結が米ツアー4年ぶりトップ10

◇日米女子ツアー共催◇TOTOジャパンクラシック 最終日(3日)◇瀬田GC 北コース (滋賀)◇6616yd(パー72)◇晴れ(観衆5376人)

2012年の6月。キム・ヒョージュの名前は13歳だった河本結の脳裏に刻まれた。「この人のスイングはスゴイ」。一緒に映像を眺めていた当時のコーチの言葉はまだ鮮明に覚えている。国内女子ツアー「サントリーレディス」で16歳にしてアマチュア優勝を達成し、14年にメジャー「エビアン選手権」を制覇した韓国のスターは憧れのひとりと言ってよかった。

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米ツアーに参戦した2020、21年にはかなわなかった同組ラウンドのプレーは、日本ツアーを兼ねた今大会で実現した。17位で迎えた最終ラウンドで「初めて一緒に回れてうれしかった」と心を躍らせた。1つスコアを伸ばして迎えた前半6番で1mのパットを外してボギーとした後、バックナインで5バーディ。「67」をマークして通算12アンダーの6位で終えた。

「71」だったキムよりも良いスコアだったこと、米ツアーでは20年8月の「LPGAドライブオン選手権」(4位)以来のトップ10入りしたことなんかよりも、巡り合わせに感謝した。「最強のアマチュアとしてデビューしたヒョージュさん。(存在を知って)10年以上経ってから同じフィールドにいられた。強く思えば、人ってそこに到達するんだなと思いました。だからこそ10年後、また自分がどうなりたいかを鮮明に思い続けたい」と志を新たにした。

米ツアーから撤退後、ことし8月の「NEC軽井沢72」で5年ぶりに優勝し、周囲に復活を印象付けた。その先に描く未来がある。「ゆくゆくは…」という米ツアー再挑戦への想いは変わらない。「でもまずは日本でどうしても達成したい目標もある。それを達成してからかなと思う」と近い将来の国内ツアーの年間女王戴冠というターゲットを見据える。

前回の米ツアー参戦で反省があるとすれば、ステップアップを急いだこと。「段階を飛ばしてしまった部分が自分の中にはある」と振り返る。「日本で最強のプレーヤーになってアメリカに行くのが自分の目標。まず日本で一番にならないと。(今は)その先はちょっと想像できない」。次の景色には、また憧れの選手たちと競い合う姿がある。(滋賀県大津市/桂川洋一)

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