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銅メダリストと同組プレーに感激 38歳・藤田さいきは優勝ならどうする?

◇日米女子ツアー共催◇TOTOジャパンクラシック 2日目(1日)◇瀬田GC 北コース (滋賀)◇6616yd(パー72)◇曇り(2473人)

同じ組でプレーした「パリ五輪」銅メダリストのリン・シユ(中国)は28歳、ポーラ・レト(南アフリカ)は34歳。年下の2人に「とっても優しくしてもらえた」のがうれしい。「(自分のために)簡単な英語で話してくれて、こっちが考えてしゃべるのを一生懸命に聞いてくれる」。日本にいながら海外との接点を持てる日米共催大会を、藤田さいきは毎年楽しみにしてきた。

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外国人プロと競い合った2日間。「きのうは20、30ydと(1Wショットで)置いていかれた。200ydを5Iなんかで打たれるとスゴイなあって。こっちは必至でUTで打つのに…。小中学生とプロみたい」と同伴競技者たちのパワーに圧倒されながら、海外ツアーに慣れた選手たちだからこその苦労も見て取った。

欧米のゴルフ場のフェアウェイは日本のコースに比べると、球がわずかに沈むケースが多い。「日本の芝だと(海外選手の目からは)すごく浮いているように見えると思うんです。でも、ペタっていうライからでも、彼女たちはフワッと打てる。逆に浮いているライからでは(ウェッジが球の)下に入っちゃって、(ターゲットよりも)手前にしかいかなかったりする。確かに芝が違うよなあって」

藤田は2022年の「AIG女子オープン」(全英女子)で36歳にしてメジャーデビュー。ことしは「全米女子オープン」を経験した。“アウエー”である日本でプレーすることの苦労を実感するからこそ、好スコアで回る選手たちには尊敬の思いばかりが募る。

「目の前でテレビを観ている感じ」と笑いながら、藤田はこの日6バーディ、ボギーなしの「66」をマークした。9月の「日本女子オープン」で発症した背中の痛みは癒えないどころか、2週前にも近い箇所を痛めて「マスターズGCレディース」を棄権した。「正直、たぶんやらない方がイイ」状態。だから飛距離は求めず「ちょんちょん、ちょんちょん…」と小技で必死にチャンスをつくって、週末を前に通算9アンダー5位につけてみせた。

優勝で米ツアーのシード権が手に入るゲーム。主戦場が移るイメージは「全然、分からない」と今はわかなくても、「そんなことがあったら…ぜひ行きたい。気持ちだけは頑張ります」。渡米への期待はしっかりある。(滋賀県大津市/桂川洋一)

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