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初優勝へ貪欲に 西郷真央&勝みなみは首位と3打差も満足せず

◇米国女子◇ウォルマート NW アーカンソー選手権 presented by P&G 2日目(28日)◇ピナクルCC (アーカンソー州)◇6438yd(パー71)

ボギーなしの「67」で首位と3打差7位につけても、西郷真央は「少しフラストレーションが溜まった」と悔しそう。この日に獲った4バーディよりも、チャンスを逃した4つのパーのほうが記憶に残った。

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インスタートの10番でバーディを奪ったが、12番、13番と4m前後が惜しくも入らず、なかなか流れに乗り切れない。パーで終えた14ホールで「決めたかったのは、あと4個くらいありました」と逃したチャンスを悔しそうに振り返った。

カップ際でわずかにそれたパットが多かった。問題はストロークでなく「本当にちょっとの読みと、スピードの差」と修正できる範囲内。「しっかり決め切るべきところで決めれば、スコアを伸ばせる」と2打差を追う準備はできている。

ルーキーイヤーの今季、ここまで21試合を戦ってトップ10が5度。7月「CPKC女子オープン」で2位に入るなど、ルーキー・オブ・ザ・イヤーの最有力候補にいる。現在ルーキーランキングでは、2位のイム・ジンヒ(韓国)に54pt差をつけてトップ。11月の最終戦「CMEグループ選手権」まで今週を含めて残り8試合、ここで優勝すれば新人賞獲得へ大きな一歩になる。「相当チャンスを外していた」と悔やんだこの日の分は、残り一日で取り返す。

同じく7位で最終日を迎える勝みなみも、「もう少し、できればね」とちょっと不満げ。14位から出たこの日は、スタート10番から2打目を約2mのチャンスにつけてバーディ発進。11番(パー3)では12mの尾根越えを1パットで沈めて連続でスコアを伸ばした。「パーで終われたらラッキーというのが入りました」とパッティングを武器に5バーディ、1ボギー「67」で順位を上げたが、好調だからこそ「短いのも外していたので」ともう少しスコアを伸ばしたかった。

米ツアーはことしで2年目。今季はここまでの19試合でトップ10が2度、最高位は4月「Tモバイル マッチプレー」5位で、9位だった翌週のメジャー「シェブロン選手権」以降、上位争いに絡めない試合が続いていた。

「やっと調子に見合ったスコアが出てきてくれた」と、米ツアーで初めて優勝争いに絡む位置で最終日を迎える。「こっちで優勝争いしたことが無いけど、すごく楽しみ」と、気負わず最後の一日を楽しみたい。(アーカンソー州ロジャース/谷口愛純)

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