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原英莉花がつかみたい“奇跡のようなチャンス” セントアンドリュースへ滑り込みなるか

◇米国女子◇ISPS Handa スコットランド女子オープン 事前(13日)◇ダンドナルドリンクス (スコットランド)◇6563yd(パー72)

原英莉花が推薦によるスポット参戦を決めたのは直前のことだった。同週開催の国内ツアー「CAT Ladies」にエントリーを済ませており、完了後の出場辞退には日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)から罰金(JLPGAに連絡がない場合は500万円以下、連絡をした上での違反は300万円以下を審議で決定)を科されることも受け入れて前週の軽井沢から強行軍で海を渡ってきた。

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「本当に恵まれているなというか、奇跡のような推薦のいただき方。こうやってチャンスをいただけることがありがたいですし、しっかりつかむところはつかまないと。結果でつなげていきたい」

挑戦予定の米女子ツアー予選会に向け、最終ステージから戦える世界ランキング75位以内(10月8日時点)をクリアするためのポイントが切実に欲しい。昨年同様2次予選会からとなれば、日程が重なる「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」を2年連続で休まなければならない。こちらも罰金(100万円)を覚悟しているといっても、結果を残して回避できるなら、それに越したことはない。

急きょ決まったスポット参戦によって、ほぼ諦めていた次週のメジャー「AIG女子オープン」(全英女子)に出場できる可能性も残った。今週、有資格者を除く上位3人に入れば、「憧れの地」というスコットランド・セントアンドリュース オールドコース開催の全英切符が手に入る。「そこまで上位で争えるように、4日間しっかり戦えるように準備したい」

慌ただしい渡英の中でも、強風に対応して球の高さを抑えた組み立てができるようにUTの選択肢は増やしてきたという。開幕前日のプロアマのメンバーからも外れているため、13日(火)の事前チェックも必死だ。ラウンド前半の強烈な雨と風でいったんクラブハウスへ引き揚げざるを得なかったが、辛抱強く天候の回復を待って未消化ホールから再開。午後6時過ぎまでかかっても疲れた様子は見せない。

「自分の中で少しずつ調子が上がってきている。ここから(さらに)伸びていけるようにというところでも、この一戦はすごく大事になる。力いっぱい戦いたい」。口元を引き締めて決意をにじませた。(スコットランド・アーバイン/亀山泰宏)

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2024年 ISPS Handa スコットランド女子オープン



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