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“チャーシューメン”イーグルから悔しい後退 渋野日向子「シブノあるあるなのか…」

◇米国女子◇マイヤーLPGAクラシック for Simply Give 3日目(15日)◇ブライズフィールドCC(ミシガン州)◇6556yd(パー72)

心の中で唱える“チャー・シュー・メン”のリズムと身体の動きが完全にシンクロした。前半4番(パー5)のセカンドで渋野日向子に会心の一打が出た。ピンまで253ydで3Wを握ると、「リズムだけ、リズムだけ」と自らに言い聞かせてフルスイング。「メチャクチャいいショット。ホントに完璧でした」と胸を張ったボールはフォローの風にも乗ってピンまで5mほどに2オン。今季2個目のイーグルを決めた。

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前週「ショップライトクラシック」2日目の12番で決めたシーズン初イーグルは、パー4の2打目がカップに吸い込まれたものだった。「あれはラッキー」。1Wを含めて納得の2打をつないで獲れたことがうれしい。ただ、トータルでは「73」で10位から通算6アンダー33位に後退。「イーグルを獲った日、あんまりいいことないんで。ゴルフあるあるなのか、シブノあるあるなのか…」。ショップライトの2日目もパープレー。苦笑いで悔しさをのみ込んだ。

ハーフターン時点では首位と3打差。「それはもちろん分かっていました。伸ばしていくだけだと思っていた」という思いとは裏腹に、バーディパットがわずかに届かない。もどかしさを抱えて入った13番(パー3)は、後ろのティイングエリアを使用して218ydと長くなっていた。

渋野にとって3Wで普通に打つには短く、3UTでは長い“ビトウィーン”の距離。「スプーン(3W)の抑えのイメージが湧かなかったので、3UTで手前からでいいやと思っていたショットがちょっと振りにいってしまった」。大きく左に引っ掛けると、転がしのアプローチミスを2打続けてダブルボギーを喫した。

続く14番(パー5)では会心のティショットを打てたものの、パーどまり。「“もったいねー”って思いながらの次のホールだったから、余計ああいうミスをしてしまう。ちょっと切り替えられなかった」。15番(パー3)と17番でもボギーが重なったプレーに唇をかむ。

2週前の「全米女子オープン」から好プレーを続けてきた中での失速。ミスから冷静さを欠いた自分を戒めた上で“違い”にも目を向ける。苦しい流れを最後に上向かせるバーディで締めくくった18番(パー5)は、右サイドのフェアウェイバンカーをキャリーで越えていく1Wショットだった。「キャリーで240ydくらいは必要ですし、ちょっと右からアゲンストでしたからね。(イーグルの)4番も届いたことが奇跡。マジで意味分からんくらい、去年より飛んでます」

クラブのシャフトを以前使用していたものに戻してから3試合目。リズムをつかみ、タイミングが合ってきていることも大きい。自分の感触はもちろん、練習場の計測器でも今季序盤に比べてキャリーで20ydほど差が出ているという。アイアンもしっかり振れて、距離が出てくれている。ギリギリのクラブでフルショットして攻めていくことも可能になってきた。

反省しながら心は前向きだ。「ミスの理由が分かっているっちゃ、分かっている。何とかできると思える分、次につなげられそう」。淡々と言った後で「でも、もったいなかった。きょうはマジでもったいなかった」。上を見据えているからこその悔しさをさらけ出した。(ミシガン州ベルモント/亀山泰宏)

2024年 マイヤーLPGAクラシック 3日目 渋野日向子 ハイライト
2024年 マイヤーLPGAクラシック 3日目 渋野日向子 ハイライト
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2024年 マイヤーLPGAクラシック for Simply Give



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