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2024年 LPGAドライブオン選手権
期間:01/25〜01/28 場所:ブラデントンCC(フロリダ州)

「意外と私、海外好きかも(笑)」稲見萌寧がデビュー2戦目でトップ10入り

◇米国女子◇LPGAドライブオン選手権 最終日(28日)◇ブラデントンCC(フロリダ州)◇6557yd(パー71)

稲見萌寧がスタートの1番で奪ったバーディは、まさに理想的なプレーだった。「完ぺきに、自分の思い通りに打てた」ティショット、セカンドで作った奥から6mほどのチャンス。ただ、下りのラインで強烈なアゲンストの風も吹いていた。繊細なタッチが求められるパットをきれいに流し込み、「イメージ通りに転がってくれて、幸せでした」と笑った。

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今週のグリーンの芝質とは、使用するパターや自らのストロークとの相性がイマイチだと感じていた。スタート前、パッティングコーチとのやり取りで構えた時の手元の位置を微調整したことがハマった。「(別の)パターも持ってきもらったので、パターを替えようかなって思ったぐらい。でも、やっぱり自分でアジャストできた方がいいなって。1番ホールからすごくいいパッティングができて、今日一日、苦しまずに楽しくできたかな」

なかなか合わせられなかった転がりのスピードに不安がなくなれば、好調だったショットとかみ合ってくる。折り返して10番からの4ホールで3バーディ。4日間で初の60台となる「68」をマークし、通算5アンダー8位に食い込んだ。「全然、もっとショットがうまい選手とかもたくさんいるんですけど、自分のいいものが繰り返し出せるようになってきたら、ちょっとずつこっちでもショットメーカーとして行けるのかなっていうのは、少し実感したというか。まだまだレベルアップできるなって感じはありますね」と手応えもにじむ。

本格デビューから2試合は19位と8位。上々の結果はもちろん、「この2戦、メチャクチャ楽しめてるっていうのが一番大きい」と話す。この日同組だったチェ・ヘジン(韓国)は同学年で、日韓のナショナルチームメンバーとして対決していた間柄。初対面のシャイアン・ナイトにも積極的に話しかけた。

「すごく優しかった。海外の選手の人間性というか、フレンドリーさとかがものすごく好きで。自分がプレーする、生活するっていうのは全然イメージしてなかったので、そういうのも結構楽しいなっていうのは来てみて、より一層分かったかな。『意外と私、海外好きかも?』みたいな(笑)」

次戦は2月下旬のアジアシリーズ2戦目からシンガポール、中国と出場する見込み。「次はアジア圏。いろんな芝質もあると思うので、(チーム)みんなで考えたり、日本で想像してやれることだけはやって、いい状態で挑めたら」。充実感いっぱいで、いったん帰国の途に就く。(フロリダ州ブラデントン/亀山泰宏)

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