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バーディ締めで滑り込みも「ひどい流れ」 渋野日向子はラスト2日間で浮上必須

◇米国女子◇アニカ driven by ゲインブリッジ at ペリカン 2日目(10日)◇ペリカンGC (フロリダ州)◇6349yd(パー70)

最終18番、渋野日向子はようやく朝イチのスタートホール以来となるバーディを奪った。初日17位と上々のスタートを切りながら、「73」で通算1アンダー62位まで後退。カットライン上でギリギリつかんだ週末の切符に、複雑な感情を隠せない。「(通過の)望みを残せたのは良かったとは思いますけど、反省が多すぎて何とも言えない」とうつむいた。

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ウェッジショットをピンに絡めた1番でバーディ発進。グリーン手前から寄せワンでしのいだ2番の後は2パットのパーを並べる中、7番(パー5)で空気が一変した。バンカー越えとなる左奥のピンまで40ydほどの3打目を奥にこぼす痛恨のミス。「すごく残念。バーディを獲りにいきたかったホールで攻めすぎました。あれだけオーバーしてしまったのは、あの距離の練習不足」。ボギーを喫したショックを引きずるかのように、続く8番でもスコアを落とした。

初日「66」を支えたパッティングで、この日はフラストレーションをため込んだ。18ホールで要したパット数は初日の「25」から「33」まで膨らんだ。「決めたい気持ちがあった分、ストローク自体も急ぎすぎて、ちょっとパンチが入っちゃったりっていうのもあるのかな。(自分が)打つストロークに対してのライン取りができていなかったから、全部抜けるわなーって感じでした」。タッチが合わなければ、キャディのジョン・ベネットさんと2人でじっくり読んだラインを通すこともかなわない。

カップをひと筋外れるシーンが相次ぎ、14番(パー5)で必死に作った2mのチャンスを今度はショートさせて「悲しかった」。なんとか抑えていたイライラまであふれ出しそうになった。「ことし1年を物語っているラウンド。ひどい流れだった」と切り捨て、現状をシビアに受け止める。「結局、自分の技術が足りないとか、メンタル(我慢強さ)が足りないとか、そういうものになるのかな」

現状の62位タイでは、81位のポイントランキングが84位に下がってしまう。80位までのフルシード圏へ、あと2日間での浮上がマスト。残り少なくなっていくチャンスを、何としても生かしたい。(フロリダ州ベルエア/亀山泰宏)

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2023年 アニカ driven by ゲインブリッジ at ペリカン



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