畑岡奈紗はチャンス量産で24パット 通算7勝目に向け4打差を追う
2023年 メイバンク選手権
期間:10/26〜10/29 場所:クアラルンプールG&CC(マレーシア)
「ゴルフができれば幸せ」勝みなみ浮上 暫定順位は来季シード圏内
◇米国女子◇メイバンク選手権 3日目(28日)◇クアラルンプールG&CC(マレーシア)◇6596yd(パー72)
「とにかく、悩むのは違うなと思った」と、勝みなみからネガティブな言葉はあまり出ない。ムービングデーは練習前の不調が嘘のように、ボギーなし5バーディ「67」で回って通算9アンダー15位に浮上した。
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朝の練習場ではショットが左右にブレていたが、「できることをやって。構えたときに、フェースの向きを自分なりに見直して修正した」と本戦中も試行錯誤。この日のフェアウェイキープ率は71.42%(10/14)、パーオン率は55.56%(10/18)だったが、「本当にパッティングに救われた」とパット数は「23」を好調だった。
スタートホールから長い距離を決めてパーを拾い、2番でバーディが先行。「そのあともピンチもあったけど、危ないパットがない。完ぺきに打って、入るっていう一日だった」とグリーン上の自信を武器にスコアを伸ばした。
「うまく流れが作れない」と、なかなか噛み合わないゴルフが続いた今季。前日2日目も3連続バーディのあとにボギー、ダブルボギーとスコアを崩し「71」に留まった。この日は笹生優花とのラウンドとあって、時折笑顔で会話するなど「気楽に回れる感じはありますね」と組の雰囲気がよかったことも背中を押した。
来季シードをかけた年間ポイントレースは、第3ラウンドを終えて暫定76位とフル参戦が見込めるトップ80のカテゴリーに入った。「ゴルフができれば幸せ。来年、安心してゴルフができる環境をつくるために、上位を目指して頑張るだけ」と、気が抜けない状況でも、やっぱり勝から出る言葉は前向きだ。(マレーシア・クアラルンプール/谷口愛純)