「まだ全然」の思いと海外志向は強まった

◇海外女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン（全英女子） 最終日（13日）◇ウォルトンヒースGC (イングランド)◇6881yd（パー72）

楽しさ一色で始まった初めてのメジャー。櫻井心那はラウンドが進むにつれて、その厳しさも味わった。初日2打差7位の好発進から徐々に後退。週末は「75」が並び、最終日はバーディなしで幕を閉じた。

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特に風が吹いた決勝ラウンド2日間はフェアウェイキープ率46.67％（14／30）と苦戦。4日間通算のドライビングディスタンスで9位（272.8yd）に入った飛距離を生かしたいパー5でも、タフなセカンドを打たされればチャンスメークも難しくなる。「風が強くて、ドライバーが全然真っすぐ行かないというか、そこからスコアを作れなかったのが大きな反省点。いろいろ課題はあり過ぎて、何から言えばいいのか…」

フィールド9位の飛距離も、精度は風で思うに任せなかった

風の影響でスイングのリズムが崩れ、ショットが乱れて自信を失っていくスパイラルから抜け出せなかった。通算5オーバー50位。良かった部分を問われ、「まだまだ全然」と首を振る。

最終日は無念のバーディなし

涙があふれそうなほど悔しさいっぱいでも、海外への思いはむしろ強くなった。「来て良かったなと思う。結果はちょっとアレでしたけど、一週間、すごく楽しかった。難しい中で耐えてパーを獲った時の達成感だったり、バーディは獲れなかったけど今後の課題もたくさん見つかった。『もっと強くなってやるぞ』っていう気持ちです」。そびえる高い壁がモチベーションをかき立てる。

「私もこういう大きい舞台で優勝争いができる選手になりたいと強く思いました。まだまだなんで、ちょっとずつうまくなって、来年戻ってこられたら」。今季国内ツアーで2勝を挙げて飛躍を遂げた19歳。夢は、より明確になった。（イングランド・サリー／亀山泰宏）