畑岡が世界3位&5位と予選同組 古江はメジャー覇者2人と/マイヤークラシック
2023年 マイヤーLPGAクラシック for Simply Give
期間:06/15〜06/18 場所:ブライズフィールドCC(ミシガン州)
ルーキー西村優菜は“二兎”を追う「そういう状況に置かれている」
◇米国女子◇マイヤーLPGAクラシック for Simply Give 事前(13日)◇ブライズフィールドCC(ミシガン州)◇6556yd(パー72)
昨年12月の予選会を経て米ツアー挑戦をスタートした西村優菜にとって、最初の目標は5月中旬の第1回リシャッフルだった。限定的な資格で巡ってきたチャンスを生かし、少しでも出場優先順位を上げることだけを考えて戦ってきた。
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そのリシャッフルをクリアしても、シード獲得へ神経をすり減らす日々は続く。息をつく暇もなく、目の前の一戦一戦に必死になる中でも、あえて先を見据えていた部分があると話す。「(まず)1試合、1試合というところはあるんですけど、そういう思いとはまた別に、メジャーにも合わせていかないといけないという2つの“レール”を敷いてやっている感じです」
次週は「KPMG全米女子プロ選手権」(ニュージャージー州バルタスロールGC)、さらに1週のオープンウィークを挟んで「全米女子オープン」(カリフォルニア州ペブルビーチGL)とメジャーが続くタイミング。前週の会場でもテストしていた6Iに替わるUTは、ハードセッティングのグリーンでもボールを止めていくための準備だ。
「ちょっとグリーンが硬いときに止まらなかったので、それをメジャーに向けてやっている感じ。フィーリングもいいですし、スピン量も球の高さもいい。あとは縦距離だけ」と微調整が続く。毎週のように新たなコースと対峙しながら、まだ見ぬ大舞台へのイメージも膨らませる作業も同時進行。「2つレールを敷くのは本当に難しくて、調整も頭を悩ませながらやっています。でも、そうやっていくことも大事だと思いますし、いま置かれているのはそういう状況なので」とステップアップに必要な試練だと受け止めている。
最終日まで戦った前週日曜日のうちに移動し、12日(月)から連日9ホールずつをチェックしたのも、開幕前日のプロアマ出場が流動的な状況に置かれているから。今季日本ツアーを含めた11試合で予選落ちを喫したのは、米ツアー初戦だった3月の「ドライブオン選手権」だけと着実に階段を上っている。「メジャーの前の試合なので、自分のいろんなショットも試しながら、予選を通過して4日間やり切りたい」と力を込めた。(ミシガン州ベルモント/亀山泰宏)