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2023年 みずほアメリカズ・オープン
期間:06/01〜06/04 場所:リバティーナショナルGC(ニュージャージー州)

強風の午後に 西村優菜は2オーバーから「成長」の巻き返し

◇米国女子◇みずほ アメリカオープン 初日(1日)◇リバティーナショナルGC (ニュージャージー州)◇6656yd(パー72)

大会が用意してくれたマンハッタンの高層ホテルは、部屋からの眺めがいい。ビル群の隙間から美しい夜景が見えるのは「“これっくらい”の幅ですけど!」と西村優菜は両手を顔のサイズに広げて笑った。ルーキーの自分と同じように、ことし米女子ツアーに加わった試合は、過去に当地で行われた男子PGAツアーや「ザ・プレジデンツカップ」と同様の選手サービスが設けられた。

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リバディーナショナルGCに背を向けた自由の女神は、西日が当たる時間帯に本来の緑色(フランスから送られたときには酸化前で銅色だったらしい)が鮮やかになる。18ホールの上空の風が激しくなるのはちょうどその頃。西村は初日、やはり強風が吹いた午後に「70」をマークした。

前半インを終えた時点では2つスコアを落としていた。出だし10番(パー5)、2打目を短いクラブで刻んだ結果、番手間の距離が残って3オン3パットのボギー。1Wショットを右サイドのフェアウェイバンカーに入れた15番で2つ目をたたき、「マネジメントでミスしてしまった」と悔やんだ。

流れが一転したのは後半1番、クラブから片手を離した2打目の後、5mのバーディパットを決めた。3番、4番(パー3)と3mのチャンスを生かして2連続。さらに6番(パー5)も獲って2アンダーにしてみせた。

ここまで出場した今季の米ツアーは出遅れが目立っていた。6試合中4試合が予選通過圏外からの発進で、2日目はいつも巻き返しが求められた。緊張感たっぷりのラウンドを経て「割と最近というか、ここ1、2カ月は本当にあきらめずにプレーできている」と思える。

「一つひとつの経験がどんどん自信になっている感じ。きょうも2オーバーまでいってから、なんとか戻そうという気持ちでプレーできた。そこはちょっと成長かなと」。初日の12位は4月末「JMイーグルLA選手権」と並んで今季最高位。もちろん、ここで一息つくつもりもない。(ニュージャージー州ジャージーシティ/桂川洋一)

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