2023年 LPGAドライブオン選手権
期間:03/23〜03/26 場所:スーパースティション・マウンテンGC(アリゾナ州)
渋野日向子はクラブを再調整して米本土初戦へ 1Wは「LST」にチェンジ
◇米国女子◇LPGAドライブオン選手権 事前情報(22日)◇スーパースティションマウンテンGC(アリゾナ州)◇6526yd(パー72)
渋野日向子はタイの「ホンダLPGA」(27位)、シンガポールの「HSBC女子世界選手権」(33位)を経て今季の米国本土初戦に臨む。一時帰国していた日本から19日(日)に会場入りし、月曜に1ラウンド、火曜はアウト9ホールをプレー。開幕前日はプロアマ戦の控え選手として練習場で調整を行った。
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契約を結ぶピンゴルフの本社があるアリゾナ州での試合は今回が初めて。連日の雨で冷え込むなか、「思ったよりも寒いけど楽しみ。ラフは長くないけど、グリーンやその周りが相当硬くて跳ねるので、しっかり距離感を合わせられるようにしたい」と警戒した。
今週からドライバーを「ピン G430 MAX」から低スピンモデルの「ピン G430 LST」(ロフト角10.5度)に替えた。「タイ、シンガポールの時にスピン量が多くて、飛距離ロスが多かった。使ってみて感触はあまり悪く感じなかったし、スピン量も減っているから転がる。弾道も低くないから使えそうだなって」。スピン量はアジア連戦の時から「1000回転ぐらい減った」という。
6番からPWまで入っているアイアンのシャフトもプロトタイプに替えた。「打ってみて良いなって。少しずつ高く打てるようになってきているので、これに替えても高さは低くなく、スピンも入ってくれるからいいんじゃないかなって青木さん(青木翔コーチ)と話しながら決めました」。スイング改造も、まだ理想のレベルには達していないながらも地道に進んでいる。
さらに、今週は開幕前に「スポーツの力って本当にすごい」と改めて感動も味わった。米国フロリダ州で行われていたWBC(ワールドベースボールクラシック)の準決勝、決勝ともにチェック済みで、準決勝の日本対メキシコ戦は「やばかった。ちょっと涙腺が…って。みんな元気になる。布団に入ってからもずっとボーとしてた」と高揚感を思い返した。
大会初日は午後1時6分(日本時間24日午前5時6分)にギャビー・ロペス(メキシコ)、ハンナ・グリーン(オーストラリア)と同組でスタート。「しっかり予選通過をできるように、自分のやりたいスイングができるように頑張りたいです」と意気込んだ。(アリゾナ州ゴールドキャニオン/石井操)