18番では大歓声を浴びた

◇米国女子◇ホンダ LPGAタイランド 初日（23日）◇サイアムCC（タイ）◇ 6576 yd（パー72）

「右ヒジたか～く」と、キャッチーな合言葉を頭の中で繰り返したが中々うまくいかない。渋野日向子は「全然ダメ、まだまだ理想のスイングができていない」と4バーディ、2ボギー「70」で終えた今季初戦のスタートを振り返った。

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合言葉は「右ヒジたか～く」

2カ月前から、再び青木翔コーチと新スイングに取り組み始めた。タテ軌道のスイングを意識するため、脇が締まってトップが下がらないようにと繰り返し言われてきた。「右ヒジたか～くってずっと言われている。今日も唱えていたけど全然ムリ」と理想のトップにはまだ遠い。

それでもティショットが大きく曲がることはなく、11ホールでフェアウェイをキープ。序盤はパッティングの距離感に苦戦し、4番（パー3）は3パットのボギーが先に出たが、グリーンを外すことなくチャンスを待った。8番（パー3）で6mがカップをクルリと回って入ると、この日最初のバーディに安心したようにヒザを折った。

チョン・インジと同組でした

後半に入ると「若干疲れもある中で、いいスイングもできなかった」とショットのミスが目立ち始めた。18番（パー5）は2オン狙いも選択肢にあったが、ティショットが左のラフにつかまった。「刻んだとて、獲れないことはない」と3打目勝負に切り替えてレイアップ。カップは2段グリーンのちょうど境目、50度で打った3打目を左3m弱に乗せてチャンスに着けると、ギャラリーの大歓声の中、これを沈めて2アンダー38位で初日を終えた。

赤と青のコントラスト

「スイングはまだやることが多すぎる。大げさにやらないと」と青木コーチからの課題は道半ばだ。「明日も気合で頑張ります」と、もうひとつ口を酸っぱく言われる「気合と根性」も忘れていない。（チョンブリ／谷口愛純）