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2021年 米国女子Qシリーズ(2週目)
期間:12/09〜12/12 場所:ハイランドオークスGC(アラバマ州)

「ええかな」 渋野日向子は2時間45分遅れのスタートからトップ10肉薄

◇米国女子◇Qシリーズ(2週目) 5日目(9日)◇ハイランドオークス (アラバマ州)◇6677yd(パー72)

午前8時14分のスタートに備えて練習場で打ち始めていた渋野日向子は、濃霧でスタートが45分以上遅れると聞いていったん引き揚げた。結局2時間45分も待たされることになったが「とりあえず寒くならないようにと思って、車の中で温まったり、散歩したり、ゴルフボールでちょっとサッカーしたり(笑)」と程よくリラックスしてティオフを迎えた。

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ウェッジショットをピンに絡めた2番でバーディ先行。グリーン左手前に外した6番(パー3)のボギーも、再びウェッジでチャンスを演出した8番で獲り返した。「練習している距離でもあったので、チャンスにつけて、それを決めきることができて良かった」とうなずく。

ショットの距離感、方向性が安定していたことで「堅揚げポテチ」と表現していた傾斜のきついグリーンで難しいロングパットを打たされるシーンも比較的少なかった。やや長めの距離を残しても、タッチを合わせることに集中。「最後までジャストタッチを心掛けてやった分、良かったのかな」。微妙なパーパットもことごとく決めた。

4つあるパー5でバーディを奪えなかったことを悔しがりつつ、上がり5ホールで3バーディとたたみかけた終盤のプレーには笑みがこぼれる。17番(パー3)は6Iでピンに真っすぐ飛ばして獲り、18番は残り120ydから8Iで奥の傾斜を使って数十センチにつける“OK”バーディで締めくくった。

1週目に初日81位と出遅れたものの、徐々に順位を上げ、この日の「67」で暫定11位まで浮上した。

「予報を見たら、あしたもあさっても風が強そうなので(大きく伸ばすのは)無理だなと思って『今日しかない』みたいな。(2週目の)良いスタートが切れたし、上にはちょっと近づいたと思えば、ええかな、と。なんとか徐々に抜かしていけたら」。ひとつでも上を目指し、日没までのわずかな時間を惜しむように練習場へ向かった。(アラバマ州ドーサン/亀山泰宏)

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