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スタート1番手にも緊張ナシ 稲見萌寧「楽しくできている」

東京五輪 女子初日(4日)◇霞ヶ関CC東コース(埼玉県)◇女子6648yd(パー71)

チームジャパンにとって、その強心臓が頼もしい。女子ゴルフ開幕を告げる1番手に任命された初日にも、稲見萌寧は「自分のティショットで開幕すると思うとうれしいです。良い場所でスタートできたなって思います」と晴れ晴れとした顔で、1Wショットをフェアウェイへと運んでいった。

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前週は国内女子ツアー「楽天スーパーレディース」に出場した。有観客かつ予選落ちがある一方で、今週は無観客で予選落ちもない試合。「特別ではあるけれど、やっていることは変わらない。最近は国内ツアーで有観客が多かったので、余計に練習ラウンドっぽく感じました」と笑う。「国内ツアーだと、初日どんな順位でも2日目にちょっとは(予選カットラインを)意識しちゃうので、まだ気楽に楽しくできますね」と周囲が拍子抜けするほど、あっけらかんとオリンピックを楽しんでいる。

男子競技が終了し、グリーンは硬さと速さが増している。「(きのうまでと)ぜんぜん違います。びっくりするくらい硬くて、速くて。最初の方はスピードを合わせるのが難しくて、3パットをしてしまった」と1オーバーで折り返した。

14番(パー5)でバーディを取り返し、イーブンとして迎えた17番。2打目をグリーン奥に外して、アプローチは2.5mほどカップをオーバー。このきわどいパーパットをねじ込むと、右手で小さくガッツポーズを作って感情を表した。最終18番は2打目を80cmにつけてバーディフィニッシュ。

「17番のパーパットが一番大きかったなって思います。あれでボギーにしてしまうと、18番もボギーが出そうな雰囲気だった。17番で耐えられたことが、18番のバーディにつながったと思う」と上がり2ホールの好プレーで、アンダーパーとして初日を終えた。

ショットは「ぼちぼち」と稲見は言う。「左にバーンっていうドローとか、逆球のミスが出ていないので、まだマシかな。パターが入ったら、もうちょっとスコアが出そうな感じです」。畑岡奈紗らと並び、初日を16位で終えた稲見。まるで、このまま勝てば今季7勝目?かのような雰囲気だ。(埼玉県川越市/今岡涼太)

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