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畑岡奈紗は無傷で決勝トーナメントへ「きょうは早く休みたい」

◇米国女子◇バンク・オブ・ホープLPGAマッチプレー 3日目(28日)◇シャドークリークGC(ネバダ州)◇6777yd(パー72)

2連勝で迎えた3日目、畑岡奈紗ハー・ミジョン(韓国)と18ホールの熱戦を引き分けて、0.5ポイントを獲得。総ポイントを2.5として、グループリーグ1位でベスト16進出を決めた。

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ツアー4勝を誇る相手との一戦はタイトなマッチとなった。1番でバーディを奪って1アップと先手を取ったが、3番で落としてオールスクエア。5番(パ―3)ではピンそば2.5mにつけられたのに対し、9Iでその内側の2mにつけてバーディで引き分けた。

勝利の女神が畑岡にウインクしたのは、続く6番。1Wショットは大きく右に出たが、林の中のOB近くでギリギリ止まって命拾い。そこから低く出した3Wでの第2打は、花道からグリーンを駆け上がり、一度はグリーン奥の傾斜まで達したが、そこから下り傾斜で戻ってきて、2段グリーン手前に切られたピンそば2mにつくスーパーショット。1アップとした。

日に日に乾燥して硬くなるコースは、グリーンを狙うショットだけでなく、ティショットの難度も上げている。9番では、フェアウェイをとらえたはずの畑岡の球はそのまま転がって、奥のクリークにポチャリ。ティからは305ydで、キャリー240ydとして、60yd以上のランが出ていることになる。「池に入っているとは思わなくて…どういう計算をしていいのか分からないですね」と、以降のマッチでも悩まされそうな問題だ。

17番(パ―3)では、打ち下ろし込みでピンまで147ydに9Iを持つと、キャリーでピンを超えて奥の池へ。「ちょっと風が回っているのかも知れないけど、手前にも池があるから、PWじゃ打てないですね」。風なのか、アドレナリンの影響か。オーガスタナショナルの12番に似た、奥行きの狭いグリーン攻略もやっかいだ。

グループ1位を争っていたジャスミン・スワンナプラ(タイ)がヤン・ジン(中国)に負けた時点で畑岡のベスト16進出は決まったが、「知らなかったです」と畑岡は自身のマッチに集中し、最後は引き分けて0.5ポイントを獲得した。

まだ、ショットへの不満は残るが、ひとまずは「フェアウェイに運ぶのが一番です」と集中する。あすはベスト16、勝ち抜けばベスト8と2試合を戦う長丁場。「きょうは早く休みたいと思います」と体力温存で週末に挑む。(ネバダ州ラスベガス/今岡涼太)

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