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2021年 ANAインスピレーション
期間:04/01〜04/04 場所:ミッションヒルズCC(カリフォルニア州)

「いま順位を見る必要はないかな」 19歳・笹生優花の冷静沈着

◇米国女子メジャー◇ANAインスピレーション 初日(1日)◇ミッションヒルズCC(カリフォルニア州)◇6763yd(パー72)

初日インスタートの第1組とはいえ、後半をプレー中には単独首位に立つ時間もあった。それでも笹生優花は「タイミングが合えば(リーダーボードも)見ていましたけど、(基本的に)いま見る必要はないかな、と。まだ初日を良く終わったというだけ。あすもありますし、きょうすごく良かったっていう評価を自分につけたくない」と冷静に言った。

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4バーディ、1ボギーの「69」で3アンダー。午前7時10分のティオフで、練習場にいるときはまだ空も暗かった。「暗いとショットが見えない。見えなかったから(逆に)良かったかもしれない」。肩の力を抜いてメジャーの舞台に立った。

2バーディを先行して迎えた折り返しの18番(パー5)では、残り約200ydからUTで2オンに成功。後ろの池まで突き抜けるリスクもある中で「気にしていたら打てなくなっちゃうので、(決めた)距離を打つということに集中していました」と淡々。2パットで3個目のバーディにつなげた。

後半2番(パー5)でも2オン2パットのバーディを奪い、長いコースを相手に自慢の飛距離を生かしたプレーを披露。「ドライバーの調子がいい悪いは別として、使える方がうれしいですね。ドライバーでこれくらい打って、セカンドがこれくらい残るとか、イメージがしやすい。400ydあったとして、ドライバーを使えなかったら、セカンドがどれくらい残っちゃうのって(イメージがしづらい)。ドライバーを使えると、気楽ですよね」とスケールの大きさを漂わせる。

最終9番(パー5)は、第2打がバンカーのフチ近くに止まった。左下がりのライで、右足はバンカー外のラフというシビアな状況。「振り切らないで奥に行っちゃうよりは、振り切ってまたバンカーに残ってもいい気持ちで」ギリギリを狙い、一発で脱出どころかピンの手前につけてみせた。

ロングゲームに小技と高いポテンシャルをいかんなく発揮。「何も変えず、ちゃんと休んで、またあしたに向けて準備したい。どこにいても、自分はゴルフができればうれしい。ゴルフしている幸せを感じられればうれしい」。19歳のぶれないメンタルが末恐ろしい。(カリフォルニア州ランチョミラージュ/亀山泰宏)

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