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2020年 ANAインスピレーション
期間:09/10〜09/13 場所:ミッションヒルズCC(カリフォルニア州)

畑岡奈紗はメジャー3回目のトップ10 “10ydアップ”の進化

◇海外女子メジャー◇ANAインスピレーション 最終日(13日)◇ミッションヒルズCC(カリフォルニア州)◇6763yd(パー72)

最終18番(パー5)、フェアウェイからの第2打で畑岡奈紗は5Iを握った。残りはピンまで207yd。グリーン右サイドにきっちりと2オンに成功し、2パットのバーディフィニッシュで、通算9アンダー7位タイで終えた。「セカンドで狙えるところで、ウッドを持つか、アイアンを持つかで転がり方がぜんぜん違うと思う」。2シーズンぶり、キャリアで3度目のメジャーでのトップ10入りには確かな成長への実感もあった。

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6アンダー14位からのティオフでも、“奇跡”を予感させるスタートダッシュだった。「(首位とは)6打差あったので最初から攻めていこうと決めていた」。1番で2打目をピン手前1.5mにつけたのをきっかけに3連続バーディ。ピンの周りに鋭いショットを集め続けた。

優勝争いに至らなかったポイントに、直後のグリーン上でのミスを挙げた。4番で奥から3m強のチャンスを外し、5番(パー3)も5mのバーディパットがカップの左にそれた。「良いスタートは切れたが、1つ外してからはなかなか流れに乗れなかったというか、つかみ切れなかった」。7番でフェアウェイからの第2打をグリーン左のバンカーに入れ、ピンに向かって激しく下る面に対応できずボギー。「69」は中盤に停滞した結果だった。

目標のメジャー制覇には届かなかったが、今大会は2018年の初出場から48位タイ、39位タイ、そして7位タイと年を追うごとに順位を上げた。「観客の方がおらず、雰囲気が違ったりして、余計な緊張をしなかったのかなと思う。『メジャー』と去年ほど意識しないで迎えられたところもあった」と冷静に分析しながら、満足感もある。「きょうも難しいコンディションで、(スコアを)伸ばしてトップ10に入れたのは良かった」と笑顔を見せた。

特に技術的に「飛距離が伸びたと実感できました」と胸を張った。「(コロナ禍の)3、4カ月はオフと同じくらいの量のトレーニングをしていた。(1Wショットの飛距離は)10ydくらい伸びて、セカンドショットの番手が1つ違った」という進化を遂げている。「日に日に調子も良くなっている。試合のなかでも調整できた。収穫は大きい」

シーズン再開後、英・米で2試合ずつを消化した。次週は「キャンビア ポートランドクラシック」(オレゴン州コロンビアエッジウォーターCC)に出場。「今週のプレーはすごく自信になると思う。良いイメージでポートランドに行ける。優勝を目指して頑張りたい」。その言葉にも重みが出てきた。

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