畑岡奈紗は暑さを警戒※写真は2019年「ウォルマート NW アーカンソー選手権」(Sam Greenwood/Getty Images)

◇米国女子メジャー◇ANAインスピレーション 事前情報（8日）◇ミッションヒルズCC(カリフォルニア州)◇6763yd(パー72)

今季メジャー2戦目の会場となるカリフォルニア州ミッションヒルズCCは、今週の予想最高気温が40℃を超える暑さに見舞われている。アマチュア時代から海外転戦の経験豊富な畑岡奈紗にとっても、「空港に着いたときにビックリした。40℃超えというのは、アマチュアのときにいったオーストラリア以来。今まででトップ2に入る暑さじゃないかと思う」と衝撃の数字だ。

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こちらも暑いフロリダ州の拠点から移動してきたが、「フロリダに比べると湿気は少ないけど、ただただ暑い」と苦笑い。乾燥した気候に加え、強烈な日差しが降り注ぐことで、朝方に水を撒いているコースコンディションも時間とともに変わる。「きのう朝イチで練習ラウンドしたときはボールが転がりにくかった。午後になると、フェアウェイも締まって転がるので、セカンド以降の距離も変わってくるのかな」とポイントに挙げた。

暑さ対策で日傘の使用や氷嚢の携帯は必須として、目下協議中なのはカートの使用。大会サイドは熱中症予防の一環でキャディに大会期間中のカート利用を許可した。

前週ツアー側からメールを受け取った畑岡も、すぐに相棒のグレッグ・ジョンストン氏と通信アプリLINEで話し合った。「『試合では使わないかな』と言っていたけど、来たら想像以上。『試合では担ぎたい』と言っているので、ちょっと心配。私がカートに乗れない分、普段とリズムが変わったりもしますけど、『カート使おう』って説得することになるかも」

8月のメジャー初戦「AIG女子オープン」を64位で終え、スコットランドからの連戦で2年ぶりの大会制覇を狙った「ウォルマート NW アーカンソー選手権」も28位。「いまの自分の状態だと、まずは予選を通ること。予選を通った後は上を目指してやるだけ」。世界ランキング7位で挑む3度目の舞台へ、地に足をつけて調整に励む。

優勝者が18番グリーン脇の池、通称“ポピーズポンド”に飛び込むのが恒例となっている大会。そのイメージを問われ、「これだけ暑いので、入りたい気持ちは山々（笑い）。大きなジャンプになると思う」と笑顔で返した。