河本結は初めて本場リンクスに挑む※撮影は「マラソンクラシック」(Andy Lyons/Getty Images)

◇米国女子◇ASIスコットランド女子オープン 事前（12日）◇ルネッサンスクラブ (スコットランド)◇6453yd（パー71）

シーズン再開から米国本土の2試合に出場していた河本結は、大西洋を横断してスコットランドでの2連戦に臨む。「“ゴルフの聖地”に来たなという感じがします」。曇り空、強い風、硬い地面、フェアウェイを外れればブッシュとポットバンカーが待ち構える。初めてとなる英国特有のリンクスコースの雰囲気は、ツアールーキーにとってまた新たな衝撃だった。

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限られた事前準備の時間で感じたのは「いろいろな球を要求される」ということ。「フェアウェイからパターを打ったり、風に負けない低い球を打ったり、逆にあえて高い球で風にぶつけたり…」。米ツアー再開からコンビを組むキャディのコリン・キャン氏は英国出身とあって「すごく心強い」と話し、練習ラウンドでは体感できなかった雨の中でのプレーとなれば、さらに難しくなる覚悟もしている。

前週は右の鎖骨と肩に痛みを訴え、2日目に崩れて予選落ちを喫した。週末と月曜は休養に充て、ストレッチなど体のケアに専念。「心も体もリラックスできた」と気分を一新して備えてきた。時差ボケも徐々に解消し、「いい状態じゃないかなと思う」とコンディションの不安は消えた様子だ。

次週には自身初の海外メジャーとなる「AIG女子オープン」（全英女子オープン／スコットランド・ロイヤルトゥルーン）が控える。「来週に向けて、しっかりリンクスコースに慣れるのが一つの目標。甘えとか、難しいところから逃げたりすると、すぐにボロボロと崩れてしまうと思う。自分のワンショット、ワンショットにどれだけフォーカスできるか。楽しみながら精いっぱい4日間プレーできたら」。明確なテーマを持って、前哨戦に挑む。