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2019年 スウィンギングスカートLPGA台湾選手権
期間:10/31〜11/03 場所:ミラマー・ゴルフカントリークラブ

「ななずーご点」 強風で好ショット連発・渋野日向子の自己評価

◇米国女子◇スウィンギングスカートLPGA台湾選手権 初日(31日)◇ミラマー・ゴルフカントリークラブ(台湾)◇6504yd(パー72)

米ツアー2戦目の渋野日向子が難コンディションで5バーディ、2ボギーの「69」で回り、首位と3打差の3アンダー8位につけた。初出場初優勝した8月のメジャー「AIG全英女子オープン」同様、ラウンド後は記者会見に出席。初の台湾で、すでに現地ファンの人気をさらっている。

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風速10m強の風に雨が混じった初日。国内ツアー参戦1年目の20歳は苦にせず「難しい中で、ショットは本当に最高でしたね。パットがもっと入ってくれれば」とチャンスを作った。1番でチップインバーディ、3番は手前バンカーショットを寄せるパー。雨風強まった8番は97ydを30cmにつけ、2つ目のバーディと攻守で力を示した。

今年の「全米女子オープン」覇者で世界ランキング4位、同組のイ・ジョンウン6(韓国)が「彼女は1年目なのよね?この風でスコアを作った。確実にもっとすごい選手になる」と強調する、魅力的な“伸びしろ”がある。弾道を低目におさえるショットは今季に青木翔コーチと取り組み、朝の練習場で好感触を得たばかり。強烈な風には145ydで5Iを握り、番手を変える冷静なジャッジもある。弾道の打ち分けは、強風対策の選択肢の一つとして、この日の好ショットを支えていた。

癖が強い芝のグリーンでライン読みには苦戦し、14番(パー3)で3mがカップに蹴られ初のボギーをたたいた。「前半チャンスが多かった。チャンスだとちょっと、びびっちゃったのかな」。前日、距離感を合わせる“ジャストタッチ”をテーマに掲げたが、「ジャストタッチ渋野ではなかった(笑)」と後半16番から、強気に打ち切り2連続バーディ。

最後はボギーで締めたが、米ツアー5ラウンド連続60台。自己採点は「こんな風の中でスコアが出ると思っていなかった」とし、「パットも決めたかったので…。ななずーご(75)点で」と声を張り、笑わせた。

米ツアーで観客数が最も多いとも言われる大会で、台湾ファンは渋野の名前入りのタオルを掲げ、日本語で「ガンバッテ」とエールを送る。現地メディアの質問にも丁寧に対応。「日本でしか売っていないタオルを持っていてくださり。(海外で人気は)うれしいですよね」と表情を緩めた。声援の後押しに「ショットはきょうがすごく良かったので難しいけど、その流れを切らさないように。パットをもう少し入れたい」と力を込めた。(台湾・新北市/林洋平)

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